うさぎにとって、牧草は何よりも大切な主食です。
特にチモシー等のイネ科牧草は、いつでも新鮮で香りの良いものをいくらでも食べられるよう、常にたっぷりと与える必要があります。ケージやサークル、あるいは放し飼いであっても牧草入れは必需品。
ただ、特に初心者さんの場合など、出来るだけグッズにお金をかけたくないという気持ちもあるでしょう。
というわけで今回は、牧草入れに代用できる100均グッズを紹介していきます。低予算で入手できる100均グッズ、材質別にメリットとデメリットについても触れているので、悩んでいる方は是非目を通してみてください! 今回は実際に100円ショップのダイソーに足を運んで調査したので、是非お近くのショップで商品をご覧になってくださいね。
うさぎの牧草入れは100均グッズで代用できる
うさぎの牧草入れそのもの(専用グッズ)を取り扱う100円ショップは、残念ながら現在のところほぼ無いに等しいでしょう。しかし、単に牧草を入れておくためのものですから、専用品でなくても他の100均グッズで充分代用可能です。
牧草入れに適したグッズのポイントは、
- 通気性がよい
- 入れた牧草がうさぎの食べやすい高さに来る
- 食べ放題できるくらいたっぷり量が入る
- 牧草が減った時に補充しやすい
以上のとおりです。
これを満たしたグッズであれば牧草入れとして利用できます。ケージやサークル内など置きたい場所によってもオススメは変わりますが、少なくともこの4点について合格出来るかをグッズ選びの基準にしてみてください。
では、次はより具体的に、材質別の特徴を見ていきましょう。
材質別オススメ牧草入れ代用グッズ紹介!木製は使用薬剤に注意
ひと口に”通気性が良く丁度いい高さ・大きさの入れ物”といっても、100円ショップには様々な材質のグッズが並んでいますよね。ここでは、牧草入れによく使用される材質別に、オススメグッズやメリット・デメリットを紹介していきます。
なお、どのグッズであっても初めて使用する前には必ず洗浄する事を忘れないようにしましょう。
陶磁器製:洗いやすく衛生的!重さがあり安定する点も◎
陶器・磁器製のマグカップやグラタン皿などには
- 洗いやすく衛生的
- うさぎにひっくり返されにくく、床に直置きが可能
- そのため、固定式より置き場所を簡単に変えられる
といったメリットがあります。色や匂いも移りにくいため、おしゃれな雰囲気も持続しやすいオススメの材質です。
ただし、
- 通気性は余りよくない
ため、夏場に高さのあるマグカップなどを用いる場合は牧草に湿気がこもっていないかチェックが必要です。
マグカップ
牧草は縦に入れる形となります。幅を取らないので、色違いで2つ置き、チモシー&アルファルファで使い分けてもおしゃれですね。ひっくり返す子の場合、マグの持ち手に結束バンドなどをつけてケージやサークルに固定することも出来るでしょう。
グラタン皿
牧草を横置きにする場合は横長のグラタン皿などが良いでしょう。ただしうさぎは牧草を食べながら排泄を行うことが多いため、皿の中に入ってしまうとオシッコをされてしまう可能性があります。滑りやすく足にも良くないので、うさぎが入れないサイズのものを選びましょう。万一汚れてもすぐに洗えるところは安心ですね。
金属製:ケージなどに固定しやすく通気性も高い
メッシュパネル(ワイヤーネット)用のフック付きかごやキッチン用のワイヤーバスケットなどは、
- ケージやサークルに固定しやすい
- 通気性が高い
といった、牧草入れとして理想的なメリットを備えています。ただし、デメリットとして
- かじり癖のある子は歯を傷めたり塗装などを飲み込んでしまう
- 専用品ではないためフックが上手くケージに引っかからないことがある
以上の特徴も持ち合わせている為、フック間の長さやケージの線径(網の太さ)などの確認を充分に行ってから購入しましょう。
フック付きバスケット
仮にフック付きでなくても、メッシュパネル(ワイヤーネット)用の固定具も一緒に売っていることが多いため代用は可能です。うさぎの食べやすい高さに調節してあげましょう。
プラスチック製:軽く取扱いやすいが、色や匂い移りも
食器用の水切りバットやザル付容器などが候補です。メリットとしては以下の点が挙げられます。
- 陶磁器製と同様、洗いやすく衛生的
- 軽くて扱いやすい
一方で、デメリットとしては
- 金属製と同様、かじり癖のある子には要注意
- うさぎにひっくり返される可能性が大きい
- トイレ化してしまった場合、色や匂いがつきやすい
という点も考えられますので、導入前にはよく検討してくださいね。
ザル付き容器
小さめの大きさならザル付きでなくても大丈夫です。大きめのものを使用する場合、うさぎが容器の中に入ってしまうため、トイレ化してしまう可能性があります。この場合にザル付き容器にしておくと、容器の底部とザルの間にトイレシーツを敷き込むことが出来て便利です。
木製:使用されている防腐剤・接着剤などに注意が必要…オススメしません
最後は、牧草入れとしてはメジャーな木製ですが…100円ショップで扱われている木製グッズはうさぎの専用グッズではない為、塗装や接着、防腐の為に何らかの薬剤が使用されている可能性があります。ほぼ確実にうさぎは木材をかじる為、飲み込んでしまうと健康への影響が無いと言い切れません。
薬剤が使用されていないと確認できる場合を除いて、控えた方が良いでしょう。
長い目で見れば結局専用品に買い替えるケースも
ここまで100均グッズについて述べましたが、結局最後には『専用品に替えたら使いやすかった』となる飼い主さんも多いようです。特にケージ内に取り付けるタイプの場合、メーカーがケージの仕様に合わせてサイズ設計をしているので取り扱いやすく、固定が簡単というメリットが挙げられます。
最初のうちは100均グッズで様子を見て、「うちの子は縦置きがいいみたい」「プラスチックとは相性が悪いかも」とうさぎの個性が分かってきたら、以下のような専用グッズに買い替えるのも良いと思います。
専用品オススメ1 【プラスチック製】GEX フードと牧草DXボックス
ペレット・おやつ入れと牧草入れが一体となった便利設計です。手前にアルファルファの葉・後ろにチモシーなどの使い分けも良いでしょう。仕切りが邪魔になっても簡単に取り外せるので使い勝手が良いです。ケージ取付式ですが、適度な重さのため、サークル内での床置きにも対応できるかと思います。
専用品オススメ2 【陶器製】カワイ チモシースタンド
洗いやすく衛生的な陶器の牧草入れです。コーナーに取り付けられるのは専用品ならでは。取付具が木製なので外からかじられた場合も安心です。
専用品オススメ3 【木製】マルカン かじり木牧草ボックス S/M
100均商品ではオススメしにくかった、うさぎ専用グッズならではの木製牧草入れ。通気性もよく、かじっても安全なため昔から人気のあるタイプです。SサイズとMサイズがあるので、設置したい場所の広さに合わせて選んであげると良いでしょう。
まとめ:牧草入れは100均グッズでも買えるが、うさぎの個性を見極めて利用しよう
いかがだったでしょうか。今回は、うさぎの牧草入れについて、100均グッズでも代用可能なものをご紹介してきました。
うさぎのお迎え前に、どんなに入念に準備したとしても、飼育グッズはうさぎの性格やスタイルに合わせて変えていくのが普通です。しかしうさぎを迎えてすぐのうちは、自分のうさぎの好みやいたずらの習慣も分かりづらいもの。まずは100均グッズで様子を見るのもひとつの方法でしょう。
ただし、100均グッズはあくまで代用品。うさぎ専用品でないことを理解した上で、自己責任で扱うということを忘れないでください。