オーツヘイとは?うさぎの牧草として、特徴や食べ放題の可否を解説!

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オーツヘイという牧草を聞いたことがあるでしょうか?

うさぎに食べさせることのできる牧草で、最近取り扱うお店が増えてきた印象があります。タイトル下の写真はオーツヘイですが、少しつやっとしていて茎や葉が平らな見た目をしており、ほんのり甘い香りのする牧草です。

実はこのオーツヘイ、チモシーと同じイネ科牧草。なので、うさぎ飼いさんの間では愛用している人も多くなってきました…が、よく目にする疑問としては

『オーツヘイをチモシーの代わりにしていい? 食べ放題でもいいの? 太るって本当?』

というもの。見た目や香りの部分も手伝って、カロリーが高いのではないかと気にされることが多いようです。そこで今回は、このオーツヘイという牧草について基本的な情報を紹介するとともに、上記のような疑問やオススメのオーツヘイについても徹底解説していきたいと思います!

目次

オーツヘイとは何? うさぎ向けの牧草で、チモシーの代わりに食べ放題でOK!

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まずはオーツヘイについて、うさぎにとっては一体どういう牧草なのかを簡単に説明すると…。

チモシーの代わりに与えても問題の無い牧草で、食べ放題にすることができます!
穂の部分さえ控えれば、太りやすい牧草ではありません!

という紹介になるでしょうか。では、その詳細を以下から解説していきますね。

オーツヘイの基本情報:チモシーと同じイネ科牧草!太る心配は余りありません!

オーツヘイの基本情報を下表にまとめてみました。比較用にチモシー・アルファルファも掲載しています。

名称分類成分的な特徴
オーツヘイ(エン麦)イネ科カラスムギ属高繊維質・低タンパク・低カルシウム
チモシー(オオアワガエリ)イネ科アワガエリ属高繊維質・低タンパク・低糖質
アルファルファマメ科ウマゴヤシ属低繊維質・高タンパク・高カルシウム

上表のとおり、オーツヘイはチモシーと同じイネ科牧草で、成分的にも似た特徴を持っています。繊維質が僅かにチモシーより低い傾向にありますがほぼ同等量で、チモシーの代替牧草としてしまって問題の無い牧草です。

その甘い香りや見た目から『太りやすいのでは』と噂されがちですが、穂先以外は特に心配ありません。確かに糖質はチモシーより高いですが脂質は低く、チモシーと比べて極端に太ったりする牧草ではないので安心してください。ただし太りやすさには個体差があるので、日々の体重管理の中で明らかにオーツヘイが原因と思われる太り方をした場合は専門家や獣医に相談しましょう。

穂の部分はいわゆる『エン麦』(うさぎのおやつとして与えられることの多い穀物)なので、出来るだけ与えるのは控えた方が良いです。穀物は太りやすくなるだけでなく、うさぎの消化にも負担をかけやすい食材です。

オーツヘイをうさぎにあげるメリット・牧草としての特徴は? うんちの状態がよくなります!

では、オーツヘイをうさぎにあげるメリットや特徴を紹介しましょう。

  • 甘い香りがする柔らかい牧草なのでうさぎの食いつきが良い
  • 通常便(コロコロうんち)の色が黄色く、大きくなりやすい
  • カルシウムが低いのでカルシウムを気にしているうさぎに適している
  • チモシーよりも短くカットされており、茎や葉の幅が広い。粉が多く入りやすい牧草である

以上のようなメリット・特徴があります。食いつきについてはかなり良いので、チモシーを食べる量が減ってしまう子もいるかもしれません。基本的にチモシーの代わりに食べ放題にしてしまって問題の無い牧草ですが、オーツヘイだけで育てるよりは他のイネ科牧草もミックスして与えるほうがオススメ。牧草関連の他記事でも何度かお伝えしているとおり、牧草は日ごろから数種類のもの(オーチャードグラスなど他の牧草や、同じチモシーでも一番・二番刈りなど異なった種類)を組み合わせて与えるほうがいざという時に安心ですよ!

なお、管理人も実際にオーツヘイをうさぎに食べてもらっていますが、確かにうんちの色や大きさは良い状態になりやすいです。チモシーだけだと黒くて硬いうんちしか出ない…といううさぎには、オーツヘイにチャレンジさせてみてはいかがでしょうか?

ただしオーツヘイは総じて短い草が多いため、普通の縦型牧草入れだと背が高すぎる…ということになりがちかも。この場合は牧草入れを横置きにしたり、お皿タイプのものに変更すると良いですよ!

おすすめのオーツヘイはこれ! 茎・葉が長く粉の少ないものがオススメ

さて、ではどんなオーツヘイを選べば良いのでしょうか? 前章の最後でも軽く触れましたが、オーツヘイには

  • チモシーより短いカットが多い
  • 粉が多く入りやすい

という特徴があるため、出来るだけここをカバーできる『出来るだけ長めの・粉が少ない』牧草だと掃除なども楽だと思います。ロングカットが好きなうさぎの場合、茎や葉が長いと食いつきもより良くなると思いますよ。これを踏まえて管理人宅でチョイスしているのは、以下の2つです。

オススメ度No.1! 【EXTOLEVEL】プレミアムオーツヘイ

オーツヘイの茎や葉が長めで、通常の縦型牧草スタンドでも高さに問題が出ない場合が多いです。また、粉が少なめなので牧草補充の際に細かいホコリが立ちにくいところもとても嬉しいポイント。正直お値段は張りますが、他の牧草と組み合わせるならば消費量も抑えられるので、導入にはかなりオススメのオーツヘイです。

コスパ◎ 【牧草市場】オーツヘイ牧草 (スーパープレミアムグレード)

エクストレベルのオーツヘイよりは全体的に短いカットで粉も多少入りますが、コスパの面で考えるとかなり優秀なオーツヘイだと思います。長さや粉以外の品質は全く遜色なく、うさぎの食いつきも抜群です。ただしやはりカットが短めなので、メインで使う場合は牧草入れを横置きに変更したほうが良いかもしれません。1袋で買うより複数買いが良コスパ◎なのでオススメ!

まとめ

今回はうさぎ牧草としてのオーツヘイを徹底紹介してきました! いかがでしたか? 今回の内容を簡単にまとめると、以下のようになります。

  • オーツヘイはチモシーと同じイネ科牧草で、うさぎに食べ放題で与えられる
  • チモシーと比べて成分的にも申し分なく、オーツヘイメインにしたからといっても極端に太る心配はない
  • 嗜好性が高く、うんちの状態もよくなりやすい低カルシウム牧草である
  • オススメのオーツヘイは、長めの草が多く粉が少ないものであること

うさぎの牧草と言えばチモシーが圧倒的に人気ですが、近年じわじわと他のイネ科牧草も増えてきています。チモシーは食べないけど〇〇ヘイなら食べた!という体験談もよく見かけるので、牧草でお悩みの方は今回のオーツヘイのように別の牧草を試してみるのも一つの手段だと思いますよ。

なお、オーツヘイとは英名で、日本では『エン麦』と呼ばれているのですが、実はエン麦は猫草に使われることが非常に多い草です。とても簡単に育てられるので、オーツヘイの生牧草をおうちで栽培しうさぎにプレゼント!というのも楽しいかもしれませんね。

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