うさぎが、1日のうちでどの時間帯に活動し、寝る動物かご存じですか? 野生のうさぎだと昼間に跳ね回るイメージがあるので昼行性の生き物だと思いがちですが、
実はうさぎは『薄明薄暮性』の動物!
薄明薄暮性とは、明け方と夕暮れに活動が活発になる性質のこと。つまり、お昼間や深夜帯は睡眠を取ったりのんびりする動物なのです。しかし、いっぽうで我々人間は基本的に、朝~夜にかけて活動し、夜間は眠る昼行性の生き物。夜寝る前に、明かりを消してゆっくり休みますよね。(もちろん、昼夜が逆の人もいらっしゃると思いますが)
では、うさぎにとって人間が寝る時に電気を消しても・つけっぱなしでも大丈夫なのでしょうか?
意外と知られていないこの情報。今回はうさぎの睡眠と電気(照明)の関係について、管理人の体験談も交えながら徹底解説したいと思います! 初心者でうさぎとの生活に慣れていらっしゃらない方は、ぜひ参考にしてくださいね。
うさぎが居るなら寝るとき電気はどうすべき? 1日の明暗リズムを作るのが大事!
さっそく、うさぎの居る家庭で人が寝るときの電気について、どうすれば良いのか? いきなり、その答えからいきましょう!
- 人が寝るとき、うさぎの居る部屋では基本的に電気を消してあげる方がいい
- うさぎにとっては1日の間で明暗のリズムを作ってあげることが大事
です! 絶対消さなきゃだめ! という訳ではありませんが、出来るだけ1日の間で明るさと暗さのメリハリをつけてあげるのが大切です。そのためには、人が寝るときに部屋を暗くしてあげるのが最もリズムを作りやすいでしょう。とりあえずは以下からもう少し詳しい解説を見ていきましょう。
人が寝るとき電気を消すとうさぎはどうなる? 暗くしたら寝るの?
一般的な、『朝昼に活動し、夜は寝る』というパターンの家庭で考えてみます。うさぎは、人が夜寝るときに電気を消すとどうなるのでしょうか? (昼夜逆のご家庭でも、昼暗くして夜明るいという、時間帯を逆にした明暗サイクルを作れば大丈夫です)
- うさぎは暗くても物が見えている
- 電気を消したらうさぎも寝るかどうかは個体差が大きい
- 明暗リズムが保たれるため、余計なストレスがかかりにくい
簡単に書くと以上のようになります。上から順に説明しますね。
うさぎは人間よりも夜目が効くので、暗くても視力には全く問題ない
まず、『部屋が暗かったら何も見えないのでは?』という心配はしなくて構いません。うさぎは明るいところでの視力は人間よりも弱いですが、逆に暗いところでは人間よりも遥かに沢山のものが見えています。そのため、暗い中でも問題なく、ご飯を食べたり部屋を走り回ったりすることができます。
電気を消したら寝るかどうかは、うさぎの個性による
また、電気が消えたらうさぎも寝るのか、という点については完全に個性によります。本来は薄明薄暮性の動物ですが、結構人間に合わせてくれる子もいますし、逆に自分のペースを貫いていて明け方はひとりで大運動会! みたいな子もいます。人が大好きなうさぎの場合、人間が寝るとつまらないので夜はおとなしい、というタイプも。うさぎそれぞれなんです。
明暗リズムが保たれるため、ストレス負荷がかかりにくい
最後に、一日の明暗リズムが保たれることで自然と近い環境となり、うさぎに余計なストレスを与えないというメリットもあります。後述しますが、一日中過剰な光 に晒されていると、うさぎにとってストレスとなる可能性があるのです。
うさぎにとって電気つけっぱなしは大丈夫? 常夜灯程度ならOK!
次に、寝るときに電気をつけっぱなしにしてもいい?うさぎの体に悪いかな? という疑問についてです。電気の明るさにもよりますが、管理人は
一日中つけっぱなしはやめたほうがいい
と考えています。なぜなら、一日中ずっと明るい環境にさらされると、うさぎにとってのストレスに繋がる可能性があるからです。余り気にしない子もいますが、少なくとも管理人宅のうさぎは明暗サイクルが崩れることで影響を受けました。以前、私の生活リズムが崩れたことがあり、うさぎもそれに付き合わせてしまったのですが(反省しています…)、その期間は何となく覇気がなく、じっとすることが多くなりました。獣医さんに相談しましたが、海外では光過剰が肥満につながりやすくなると言われることもあるそうです。
どうしても明るくないと眠れない! という体質の方もいらっしゃるかと思いますが、その部屋にうさぎも居る場合はケージやサークルなどを布で覆うなど、うさぎにとって暗い時間も作ってあげましょう。なお、常夜灯くらいの弱い光であれば、つけっぱなしにしていても特に問題は起こりにくいと思われます。
明るさだけじゃない! 音や匂いにも配慮した環境で生活リズムを維持してあげよう
さて、ここまでは人が寝るときの電気とうさぎの関係について話してきましたが、うさぎの生活リズムを守るには、電気のオンオフだけでなく他にも大切なことがあります。うさぎは明るさ以外にも、
- 音・匂い
- 室温や湿度
- 警戒対象が傍に居ないか
- 人間(飼い主)は信頼できる相手か
といった様々な影響を受けて生活しています。そのすべてが、うさぎのストレス要因になりかねません。夜寝るときにうさぎ部屋の電気を消しても、ずっと物音がしていたり、お迎え初期などでまだ警戒している相手(子供、他のペットなど)がいつも近くをうろついていたら、うさぎは安心して落ち着くことが出来ません。
日ごろからスキンシップを充分に取り、音・匂いや温度湿度などにも配慮した生活環境を整えてあげることで、うさぎは初めて自分のスペースを安心できる場所と認識し、活動+休養の生活リズムを作ることが出来ます。うさぎにとってリラックスしやすい環境を作ってあげてくださいね!
まとめ
最後に、記事のおさらいをしてみましょう。
- 1日の明暗サイクルを維持するため、うさぎの居る部屋では人が寝るときは電気を消し、起きているときはつけるのがオススメ
- うさぎは暗くても物が見えるので、問題なく活動できる
- 電気のつけっぱなしはやめたほうが吉。過剰な光はストレスに繋がる可能性がある
- 明るさだけでなく、音や匂いなど様々な配慮を行いうさぎの生活リズムを守ろう
今回は以上のようになります。ところで、記事後半ではうさぎにとってリラックスできる環境が何より大事と書きましたが、初心者の方だとご自分のうさぎがリラックスしてくれているか、よく分からないかもしれませんね。実は、うさぎは寝ころび方で、うさぎがその場所をくつろぎスペースと認識できているかどうかある程度分かるんです。
それが『バタン寝』であったり『足伸ばし寝』です。こういったサインがあれば、あなたのうさぎはリラックスできていると思いますよ。これに関しての記事も以下で特集していますので、ぜひご覧ください!