今日はクリスマスですね。これから大晦日、正月、子供さんのいるご家庭は冬休み、バレンタイン…と、一年を見ると沢山の行事があります。行事やお休みが近づくと、持ち上がってくるのが旅行の話。
「うさぎを飼ったら、もう旅行には行けないの?」
いいえ、そんなことはありません。このサイトでは『人間も』うさぎも幸せになる暮らし…をオススメしているので、是非飼い主さんにも旅行でリフレッシュしてきて欲しいと思っています。というわけで、今日はうさぎ飼いが旅行などで家を留守にする場合の対応について記事を書こうと思います。
- ペットホテルに預ける
- 留守番させる
- ペットシッターを利用する
という三つの選択肢の概要と、どれにしたら良いかを説明した後、注意点も記述しますよ。うさぎの個性に合わせた選択をして、うさぎも人間も、出来るだけ不安やストレスなく旅行期間を過ごせるようにしましょう!
うさぎをペットホテルに預けるか、留守番させるか? ペットシッターの選択肢も
前置きでも書きましたが、うさぎを飼っている人が旅行をする場合は、うさぎを『ペットホテルに預ける』、『留守番させる』という選択をすることになりますが、近年では『ペットシッター』というサービスも浮上しています。まずは、この三つの選択肢の概要を説明していきますね。
ペットホテルの種類は主に3つ! 事前説明をきちんと聞いておくことが大事です
一番メジャーな方法です。旅行が二泊以上なら、ほぼ、ペットホテルを利用することになると思ってください。なお、人間のホテルと同じく、ペットホテルも預ける時期や立地などによって、混雑する場合があります。旅行の予定を立てたら、出来るだけ早めにペットホテルも予約したほうが良いでしょう。
さて、ペットホテルにもいくつか種類があります。それぞれを説明しながら、オススメの方法を紹介していきます。
ペットショップ併設のホテル
ペットショップは、ペットホテル業務も扱っている場合があります。売り場ではなく、バックヤードに専用のケージがあり、お客さんの目に触れない場所で管理されることが多いです。大手チェーンの総合ショップは比較的ホテルを併設しているケースが多く、見つかりやすいでしょう。
うさぎ専門のショップもホテル業務兼務のところが多いです。総合ショップだと、基本的には犬猫等とも同じ部屋で預かりになるため、うさぎ以外の動物が居ない専門ショップの利用をお勧めします。
営業時間中は常に人が出入りし、気配を感じられる環境である場合が多いでしょう。人が好きで寂しがりな性格のうさぎにはメリットがあるいっぽう、それをストレスと感じる子には注意が必要ですね。事前説明をよく聞き、どれくらいの頻度で人が入るのか、牧草やご飯はどうしているのか、種類の違う動物が同じ部屋で預かられることがないか確認しましょう。
動物病院併設のホテル
動物病院でも、ペットホテルを運営しているところがあります。余り数は多くないですが、もし自分のうさぎのかかりつけ医がホテルをやっているならラッキーです。ただ、病院と言っても過大な期待をすることはやめましょう。原則的に、病院の業務とペットホテルの業務は別のものです。もちろんある程度の健康チェックはしてくれますが、これは前述のうさぎ専門ショップのホテルでも行っています。
通常、動物病院は多忙であることが多いため、預けているうさぎに不調があった際、すぐに医師が対応してくれるかどうかは分かりません。「何かあっても治してくれるだろう」という、安易な考えで預けるのは禁物です。
しかし、もしも信頼できるかかりつけのお医者さんがホテルをやっているのであれば、是非検討してみましょう。カルテには、今までの受診で伝えた自分のうさぎの特徴や、好きな食べ物、性格なども記載されています。つまり、預けている時に何かあった場合も、病院(ホテル)側が、あなたと連絡が取れるまでの間に適切な対応を取りやすいのです。
また、預ける環境は病院によってそれぞれです。「診察室の隣の部屋(犬猫と一緒)で、簡易ケージにてお預かり」のこともあれば、「ホテル専用の部屋があり、犬猫と別」という場合もあります。預ける前の事前説明をきっちり聞き、不安なことは全て質問・相談しておきましょう。
ペットホテル専門店
数は少ないのですが、ペットホテルを専門にしているお店もあります。ホテルのみに特化しているため、一匹一匹に合わせたオーダーを聞いてもらえやすいという利点はありますが、大体のホテルは犬猫のみです。うさぎ専門のホテルも無くはないのですが、非常に数が少なく、近所に見つけるのは難しいかもしれません。
なお、管理人はうさぎの専門ホテルを利用したことがありますが、非常に満足度の高いサービスでした。
全てのホテルを利用したことは無いため一概には言えませんが…。うさぎの過ごす場所を事前見学させてくれたり、性格ごとに管理の仕方を変えてくれるなど、とても丁寧な対応で助かったことを覚えています。もしも自宅の近所にホテル専門店があるのなら、候補に入れておいて損はないでしょう。
短期間ならうさぎを留守番させることも可能です。しっかり入念に準備をしよう
不在にするのが一泊二日程度までなら、うさぎを留守番させることもできます。特別なことをする必要はありませんが、お出かけの直前にご飯や水替えを行い、以下の点に注意してうさぎが安全に暮らせる環境を保ちましょう。
- 充分な牧草とペレット
- 充分な水
- 部屋の温度変化がないようにエアコンなどで調節
- 冬など、乾燥する時期は湿度にも注意
- ケージもしくはサークル内でお留守番させる
ホテルに移動したり滞在することがないので、うさぎにとっては移動や環境変化のストレスを感じにくいという方法でもあります。あなたのうさぎが、シャイで移動等のストレスにあまり強くないのであれば、お留守番のほうがオススメです。
しかし、人間が好きで寂しがり屋、人がいないとご飯を食べなくなってしまうような性格の子は、短期間であってもホテルのほうが良いかもしれません。
ペットシッターは、まだ数は少ないが使えるなら有力な選択肢
留守番のメリットとペットホテルのサービスを併せ持つのがペットシッティングサービスです。人間のベビーシッター・キッズシッターと同じく、自宅までシッターさんが来てくれて、必要なお世話やチェックを行ってくれます。事前に打ち合わせを行い、預けるペットのことや自宅に来てもらう時間帯などの詳細をお互いに確認し、納得すれば契約、という流れが一般的です。個人契約の場合もありますし、契約先は協会や会社で、そこからシッターさんが派遣される、という場合もあります。
環境の変化にも弱いけどずっと一人なのも寂しくてストレス、という性格のうさぎにはちょうど良いサービスです。
が、やはりうさぎのシッターさんは数が少ないです。派遣してくれるエリアが限られるので、運よく自宅がシッティングサービスを使えるエリアならば検討してみましょう。
結局どれにしたらいい? うさぎの性格に合わせて決めてあげよう
さて、これまで旅行中にうさぎをどうするか、『ペットホテル』『留守番』『ペットシッティング』という3つの選択肢を説明してきました。次は、どうやって選べば良いかについても詳しく説明していきますね。基本はうさぎの性格に合わせてあげるのが一番ですが、目的の選択肢がどうしても取れない場合は消去法で選ぶのが良いでしょう。
基本的にはうさぎの性格に合わせよう
基本的には、下表のように、うさぎの性格に合わせて決めると良いでしょう。念のため、上述したそれぞれの選択肢の注意点も簡単に書き添えておきます。
選択肢 | うさぎの性格 | 注意点 |
---|---|---|
ペットホテル | 人が好きで、寂しがり屋 活動的で外向的 | 犬猫など別種の動物と一緒になる場合がある 時期によっては混雑するため、早めの予約を心がける |
お留守番 | シャイで内向的 移動がストレスになるタイプ | 留守番できるのは1泊2日までが限度 ケージやサークルの中に入れ、部屋にもうさぎにとって危険なものを残さない |
ペットシッター | 人が好きで、寂しがり屋 内弁慶なところもある 移動がストレスになる | 対応エリアが少ないので事前に調べた方が良い どんな人が来るのかしっかり事前打ち合わせをする |
うさぎの性格に合った選択肢が取れない場合のおすすめは? 体調変化が少ない方法がベター
自宅の周辺環境や旅行・出張の期間によってはうさぎの性格にとって必ずしもベストな選択が出来ない可能性もあります。(うさぎはシャイな性格だが、旅行期間が長く留守番はさせられないorペットシッターサービスが無いetc.)その場合のオススメは以下の通りです。
- うさぎ専門ショップ併設のホテルor小動物専門ホテルに預ける
- かかりつけ医か、小動物専門病院併設のホテルに預ける
理由を説明しますと、うさぎを預けている時に一番心配なのは、滞在先の環境変化で体調を崩してしまわないか、というところです。うさぎ専門ショップや専門ホテルであれば、犬や猫と部屋を共有することはありませんので、そこはある程度安心。もしも預けるうさぎをうさぎ専門ショップからお迎えしたのであれば、そこへお願いするのが良いでしょう。
また、かかりつけ医であれば普段自分のうさぎを診てもらっているので、性格や行動を把握してもらっているというメリットがあります。かかりつけ医がペットホテルを併設していない場合は、出来る限り小動物専門病院併設のホテルを探しましょう。肉食性の動物との接触を避けるためですが、小動物病院の場合、フェレットやモンキーなどを預かる場合もあるので、事前の相談は慎重にしましょう。
うさぎをお迎えしてすぐに旅行へ行くのはオススメできない
ここまでうさぎを置いて旅行に行く際の選択肢を書いてきましたが、注意していただきたいのは、うさぎを迎えて間もない時期に長期間留守にするのはおすすめ出来ないということです。
確かに、うさぎを飼っていても、ペットホテルを利用したりお留守番をさせるなど、旅行に行く方法はあります。けれど、まだうさぎが新しい環境に慣れておらず、飼い主さんも自分のうさぎに詳しくないうちは要注意です。お迎えから数か月か過ぎた頃、うさぎとの信頼関係がある程度出来てから旅行などの計画を立てるようにしてください。
自分自身でも把握しきれていないうさぎの個性を、充分にホテルのスタッフさんに伝えられるでしょうか? 万一何かがあった時、あなたは遠隔地からうさぎの様子を電話などで聞き、判断しなくてはなりません。
うさぎが完全に慣れていない環境(自宅)で、安心して、自信を持って留守番をさせられますか? お迎えしてすぐの頃は、うさぎは普通、かなりナーバスになっています。いつ体調が悪くなってもおかしくありません。
とは言え、急な出張や、親戚関係でどうしても遠方に行かなければならないなど、人によって事情は様々あります。その場合は上記を参考にしていただき、状況に合わせて可能な対応を取るのが良いかと思います。
まとめ どれを選ぶにしても、計画性を持って
さて、今回は人間が旅行に行く時にうさぎをどうすれば良いか、についての記事でした。要点をまとめると以下のようになります。
- 選択肢はペットホテル・留守番・ペットシッターの3つ
- ペットホテルにはショップ併設、病院併設、ホテル専門店といった種類があり、人が好きなうさぎに向いている
- 留守番は短期間ならOK。シャイで静かな環境が好きなうさぎに向いている
- ペットシッターはホテルと留守番の中間型だが、数は少なめ
- うさぎの性格に合った選択肢が取れなければ、体調に変化が出なさそうな選択肢を取る
- うさぎを迎えてすぐのうちは旅行は控える
最後に、いずれにしても、計画性を持ち、事前の相談が必須ということだけは頭に入れておきましょう。
特に、ホテルやペットシッターサービスを利用する場合、自分のうさぎの特徴や食べているもの、食欲や癖などはしっかり伝えてください。うさぎに、出来る限り普段と変わらない環境で過ごしてもらうためです。例えば、普段とてもよく水を飲む子なのに、預け先のホテルでは1日1回、普通量を補充してもらうだけということもあり得ます。医師から健康のためにペレットを減らすように言われているのに、伝え忘れて沢山食べさせてしまった、なんてことも無いとは言えません。
留守番の場合は、とにかく出かける前の環境をしっかり整え、極端な温度変化や湿度変化がないように気を付けましょう。うさぎにとっては、あなたの居ない生活は不安と違和感のあるものです。うさぎにとっての不安要素を出来る限り解消し、飼い主のあなたも心置きなく旅行を楽しめるよう、しっかり準備しましょうね。