うさぎの部屋んぽ(ケージから部屋の中に放してあげる、部屋の中のさんぽ)、とっても楽しい時間ですよね! うさぎも元気に部屋の中を走り回っているし、人間も一緒に触れ合えて、うさぎの可愛さを堪能できる時間です。
この部屋んぽですが、「何分、何時間出せばいいの? 」という疑問をお持ちの方も多いようです。それもそのはず、飼育書などは本ごとに書いてある内容が異なるし、病院やショップで言われることも人により様々。ネットで検索しても同様です。これだと、「うちはこんなに短い・長いけど大丈夫なの?!」という不安が湧いてしまいますよね。自分のうさぎに可哀想なこと・よくないことをしているんじゃないか、と…。
でも、大丈夫です。そもそも、うさぎの飼育環境なんて家庭によって様々で、一般論で全てを判断することなんてできません。今回は、まずはうさぎの部屋んぽ時間について基礎知識をおさらいした上で、ケースごとにおすすめの時間を紹介していきますよ!
うさぎの部屋んぽの時間・時刻・頻度はどうする? 一般的にはこれくらい!
まずは、うさぎの部屋んぽ時間について、一般的にはこれくらいという基礎情報を紹介します。
うさぎの部屋んぽ時間の長さ
一般的な飼育書で指南している部屋んぽ時間の長さは、30分~2時間ほどです。平均してだいたい1時間ちょっとくらいの飼い主さんが多いと思います。危険物を片付けた平均的な広さのリビングで1時間なら、大体のうさぎが部屋の中を走り回ったあと少し落ち着く頃合いですね。
ただし、部屋んぽデビューしたてのうさぎの場合は、20分など短い時間から始めましょう。特に子うさぎの場合は体調が急変しやすいので、余り一気に興奮させないこと・疲れさせないことが重要。じっくりと1か月くらいかけて、1回あたりの部屋んぽ時間を延ばしていくのがオススメです。
うさぎを部屋んぽさせる時刻・時間帯
特に決まりはありません。飼い主となる人間が、部屋んぽ中のうさぎに危険が及ばないよう見てあげられる、遊びに付き合ってあげられる時間帯で自由に設定してOKです。出来るだけ同じ時間帯が良いとは思いますが、そこまで神経質にならなくて大丈夫ですよ。
特に、そのうさぎが活発になる時間帯(だいたいの子は早朝・夕方です)に出してあげられれば、追いかけっこやおもちゃを使った引っ張りっこなど、人間とのコミュニケーションも深められてベストだと思います。
2匹以上の多数飼育の場合、うさぎ同士の相性によっては同時に部屋んぽさせることができません。その場合は、この子は夕食前、この子は夕食後など時間を分けてあげましょう。
うさぎを部屋んぽさせる頻度・回数
基本的に毎日、1日1回はケージやサークルから出して遊ばせてあげてください。時間の長短よりも、毎日の部屋んぽ習慣で運動不足やストレスを解消できるほうがうさぎにとって良いです。例え少しの間しか出せなくても、その時間で沢山遊んであげるなど工夫し、できるだけ毎日部屋んぽをさせてあげましょう。
回数については、特段2回以上出してはいけないという決まりはありませんので、朝は時間が無いから20分程出してあげて、帰ってきたら夜にたっぷり1時間、というスタイルでも大丈夫です。
こんな場合は短/長時間でもOK!実際の部屋んぽ時間は環境や性格によって調整可能
部屋んぽ時間について、基礎的な知識を学んだところで、今度は「うちの子は〇時間なんだけど大丈夫?」という疑問を掘り下げてみましょう。答えは『ケースバイケース』なのですが、それだけじゃ分かりませんよね。
そこで、部屋んぽが短くてOKなケースと長めでもOKなケースを以下にまとめてみました。うさぎと人間が暮らす生活環境は様々・千差万別です。以下の内容を読み、飼い主さんがそれぞれの環境・うさぎに合った部屋んぽ時間を見つけていただければと思います。
部屋んぽ時間が短くてもOKな場合
まずは部屋んぽ時間が30分など、短めでもOKな場合です。一人暮らしなどの場合は時間の無いことも多いでしょうし、「こんな短時間だけど、可哀想なことしてるのかな?」と罪悪感を持っている飼い主さんは意外といらっしゃるようですね。
ケージやサークルが広く、普段からうさぎが活動できる範囲が広い
余りうさぎの部屋んぽに付き合える時間が多くないという方でも、サークル飼いなどで日ごろからうさぎが動き回れる範囲が広い場合は、運動不足になっているということは余り考えられないため、部屋んぽが短めでも大丈夫です。その代わり、短い部屋んぽ時間が濃密なものになるよう、部屋んぽ中はうさぎとたっぷりコミュニケーションを取りましょうね!
うさぎがおとなしい性格・高齢などで余り部屋の中に興味を示さない
まれにいるのですが、そもそもケージから出たがらない、部屋の中に放してもすぐに寝転がってしまって全然散歩しない・部屋に興味なしという子も存在します。この場合はもちろん、無理して部屋に長居させることも無いので短時間で大丈夫です。また、デビューしたてや臆病な性格などで部屋の中だと緊張してしまう子なども短めの部屋んぽで済ませましょう。
部屋んぽ時間が長くてもOKな場合
次に、3時間以上~放し飼いなど、部屋んぽ時間が長くても大丈夫なケースを説明します。最近はテレワークなども進んでいるので、長めに時間を取れる家庭も多いのではないでしょうか? 沢山うさぎと遊んで絆を深めてくださいね!
ケージが狭く、うさぎの活動範囲が狭い
短くてもOKな場合と逆で、ケージが狭くサークルも取り付けられていないなどの場合は、それだけでストレスが溜まりやすいので1回の部屋んぽ時間を長くしてあげましょう。活動的な性格のうさぎならなおさら、沢山走り回らせてあげてくださいね。
在宅勤務中心などで人間が部屋んぽ中のうさぎを見てあげられる時間が長い
人間が、部屋の中でうさぎを見てあげられる・付き合ってあげられる時間が長い場合は、日ごとに少しずつ時間を延ばすことでかなりの長時間部屋んぽをさせても大丈夫な子になることが多いです。当然危険物は片付けた状態ですが、それでも思わぬアクシデントが起こることもあるので、いざという時にいつでもうさぎの為に動ける、という生活スタイルの家庭などは長めの部屋んぽでも大丈夫ですよ。
管理人の家は、人間ふたりのどちらかが常に家にいる状態で、かつ部屋の中の危険物を徹底的に片付けているので、基本的に放し飼いが成功しています。これまでは我が家のような環境は特殊だったので紹介しませんでしたが、昨今は完全在宅勤務の家庭も増えているので、(充分に対策を取ったうえで)チャレンジしてみてもいいかもしれませんね。
なお、たまに『ひと部屋まるまる、うさぎ専用の部屋を作る』という猛者な方も存在します。この場合は完全にうさぎにとって危険が無い部屋なので、放し飼いで大丈夫です。
まとめ
本記事では、うさぎの部屋んぽ時間についての基礎知識と、短時間でも・長時間でもOKな場合の飼育環境について紹介してきました。まずは記事内容をおさらいしてみましょう。
- うさぎの部屋んぽ時間の一般的な長さは30分~2時間ほど
- 部屋んぽの時間帯は自由だが、うさぎが活動的な時間を選ぶと沢山遊べる。部屋んぽは毎日行う
- 一般とは外れても、ケージやサークルが広かったりうさぎが余り部屋に興味が無いなら短時間の部屋んぽでもOK
- 逆に、ケージが狭い・人間が常にうさぎの安全を見ていられる状況なら長時間の部屋んぽも良い
大切なうさぎにとって最適な選択をしてあげたいからこそ、普通よりも短い・長い時間部屋んぽをさせていることが大丈夫なのか、不安になってしまう方もいらっしゃるでしょう。でも、記事中で何度もふれたように、人間とうさぎの暮らしは家庭それぞれで違います。
「もしかして自分は自分のうさぎに可哀想なことをしているんじゃないか」
自然にそう思えることこそが、あなたのうさぎへ対する愛情のひとつです。時間は短いけど部屋んぽ中は沢山遊んであげている、ずっと部屋に出しているけど危険が無いようにきっちり気を配っている。今の状況がうさぎへの問題を起こしていないなら、「うさぎに満足いく部屋んぽをさせてあげられている」と自信を持ってくださいね!
また、部屋んぽについて他にも気になる・知りたいことがある! という方は以下の記事も作っていますので、是非一度目を通してみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。