うさぎの湿度管理は必要?夏も冬も対策必須、放置するとこんな事に…

結露している窓id2221_アイキャッチ

うさぎと暮らす際に、室温を気にするお家は多いと思います。特に夏・冬の対策についてはエアコン等の冷暖房を駆使して、うさぎの生活環境を適温の範囲内に収めようと努力しているご家庭も多いでしょう。

盲点なのは、湿度です。実は、うさぎには湿度対策も必須!

意識しないと中々スルーしてしまいがちなのですが、湿度もうさぎの健康には大きな影響を与えるということが分かっています。特に、夏場の多湿は要注意!  70%でギリギリ、80%なんて本当ならもってのほかです。あなたのうさぎは、あなたよりも遥かに小さな体で、懸命に蒸し暑さと闘っているかもしれません。

また、冬場の乾燥も侮ってはいけません。管理人のうさぎは、とある冬、耳の中に細かいフケが出ていました。病院で相談すると、何の病気でもないが、湿度が低いのではという指摘が。そこで管理人も初めて『湿度』というものを意識するようになったという背景があります。結果的に、きちんと加湿してあげたらすぐ治りました。

ということで今回は、意外に見落とされがちな【うさぎと湿度の関係】について、夏冬の対策や湿度がうさぎにもたらす健康上の影響など、徹底的に説明していきたいと思います!

目次

うさぎにとっての快適な湿度は40~60%!年間通して守りましょう

温度湿度計_id2221

ズバリ、うさぎにとって適切な湿度は

湿度 40~60%

です! 夏・冬に限らず年間通じて、湿度は出来るだけこの範囲を維持できるようにしてあげましょう。後述しますが、ここから外れるとうさぎが体調を崩しやすくなるだけでなく、うさぎに必要なペレットや牧草etc.の管理まで大変になってしまいますよ。なお、室温に関しては18~25℃がベストとされています。

また、湿度管理には必ず以下のような温度・湿度計を使用しましょう。100均で売られているものでも構わないので、絶対に『体感で~』で済ませずにきちんと数字で見られるようにしておくことが重要です。

夏はとにかく湿度を下げよう! うさぎは高温・多湿に弱いです

ひまわり_id2221

夏や梅雨は、日本で一番湿度が高まる季節。

  • うさぎは高温多湿にとても弱い生き物であること
  • 高温多湿は、牧草やペレットなどにも大敵であること

以上の理由から、うさぎと暮らす家庭ではこの時期特に積極的な湿度対策が必要となります。対策の方法としては、次のとおり説明しますので参考になさってくださいね。

うさぎの生活環境の風通しをよくする

ケージやサークルなど、うさぎが生活する場所の湿度が高まってきたら、まずは周囲の風通しを見直してみましょう。一番良いのは部屋の中で風通しの良いところにうさぎの生活スペースを移動してあげることです。とはいっても、簡単にケージの置き場所などを変えることが出来ないケースも多いと思います。そういう場合は以下の記事などを参考にサーキュレーターや扇風機をうまく利用し、湿度が落ち着くかどうか見てあげてくださいね。

うさぎに直接サーキュレーターや扇風機の風を当ててはいけません! あくまで空気を循環させて風通しの良い環境を作ることが目的です。うさぎ自体に風を当てると、思わぬ健康被害の出るおそれがあります。

ペレットや牧草、おやつには除湿剤を

うさぎ本人だけでなく、うさぎのご飯管理にも気を使ってあげましょう。特にストックを多めに抱えている方は、高温多湿環境で『害虫・カビ発生!』など大惨事になる可能性もゼロではないですよ。梅雨や夏場は出来るだけストック量を減らし、

密閉容器+除湿剤

で対策すると安心です。

除湿剤はあくまで密閉空間で効果を発揮するアイテムです。部屋の除湿に使ってもほとんど効果は期待できませんので、覚えておきましょう。

牧草やペレットの保管には以下の記事が参考になるかと思います。

結局エアコン+除湿機が最強の組み合わせ

これは経験談なのですが、結局は

エアコン + 除湿機 (+ サーキュレーター) が最強なんです…。

いくら風通しに気を使っても、雨の続く日には太刀打ちできませんし、物件によって(特に都心部のマンションなど)は密閉性も高く、そもそも換気だけでは湿度が下がらないこともあります。空気循環だけでは湿度問題を解決できないと感じたら、まずは

エアコンの除湿機能

を試してみましょう。冷房だけだと湿度戻りを起こすことがあるので除湿機能がおススメです。それでも湿度が60%を切らないなら、最終兵器として

除湿機

を使うのが効率的。正直、この2つの組み合わせは、導入のコストもかかりますし最初の金銭的・心理的負担は大きいです。しかし、実体験として、湿度が中々下がらない部屋に住んでいる管理人は、除湿機を使い始めた途端にそれまで悩んでいた湿度対策からいきなり解き放たれてストレスフリーになりました。台風や雨続きの日でも、エアコン+除湿機があれば60%弱と、問題の無い範囲までに湿度を収めてくれます。

どうしても湿度が下がらない…と嘆いているうさぎ飼いの方は、お近くの家電店で除湿機を検討してみてはいかがでしょうか? 確かに初期コストはかかりますが、個人的には圧倒的に勧めたい湿度対策法です。うさぎの心配だけでなく、牧草やペレット管理も楽になるので本当に意を決して買ってよかったと思っています。

管理人宅で使っている除湿機はSHARPのプラズマクラスターです。タンクやフィルターのお手入れも簡単な上、衣類乾燥機能もついているのでマンション住まいの方はかなりオススメですよ! ぜひ家電屋さんで実物を見てみてくださいね。

うさぎと夏の暑さ対策については、以下の記事でも解説しています。ぜひ一度、目を通してみてくださいね。

冬は加湿を意識! 余りに乾燥するのはさすがにNG

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冬の湿度対策は、夏とは逆で『加湿』を考えましょう。うさぎはどちらかと言えば高温多湿に弱いので、乾燥にはさほど敏感になる必要はありませんが、それでも極端に乾燥する環境に住んでいるなら注意が必要です。

つまり、40%以上の湿度は確保してあげるのがオススメ!

管理人のうさぎも経験しましたが、かかりつけの獣医さんの話では、乾燥しすぎると、うさぎも皮膚炎をおこしたりフケが出やすくなることがある、とのことでした。

そもそも湿度が極端に低いのなら、人間側が感染症や肌荒れなどのダメージを受けるので、対策は必須だと思います…。ともに暮らすうさぎのお世話をするのは我々人間です。インフルにかかってダウンしても、うさぎのトイレ掃除も、ご飯替えも、毎日しなければなりません。特に独り暮らしの方は冬場の健康には気を付けてくださいね!

加湿器は卓上のものでなく部屋の畳数で選んで

部屋の湿度が全体的に低いなら、

加湿器を使いましょう。

加湿器の選び方ですが、卓上用の小さなものを置く程度ではだめです。部屋全体を潤せる、部屋用のものを買うのがオススメ! 家電店で店員さんによくお話を聞き、部屋の広さにあった加湿器を選んでくださいね。そのうえで、サーキュレーター等を使って空気循環を行えば、40%くらいの湿度なら達成しやすいのではないかと思います。

加湿器はうさぎ&うさぎの生活スペースからは出来るだけ離すこと! 近くに置くとうさぎの毛が湿ってしまい逆に多湿になってしまう可能性があることや、牧草やペレットが湿気でやられてしまう、などが考えられます。また、思わぬところに結露が出たりするので、部屋に窓がある場合はきちんとチェックしてくださいね。

冬場は、湿度よりも寒さ(低温)に気を付ける必要があります!寒さ対策については次の記事で説明していますので、必要に応じて読んでみてくださいね。

不適切な湿度がうさぎにもたらす健康上の問題は? 湿度は放置せず要対策

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ここまで、うさぎには湿度対策が必要、とお伝えしてきました。では、湿度が高すぎたり低すぎたりすると、うさぎにどのような影響があるのでしょうか? 具体的には、次のようなものがあります。

湿度が高い時:うさぎの健康にはこんな影響が出るかも!

  • スナッフルなどの呼吸器症状の原因となり得る
  • 皮膚炎や真菌症を引き起こす可能性がある
  • たとえ室温が極端に高くなくても、熱中症を引き起こすことがある
  • なんとなく体調が悪かったり、食欲不振を招く場合もある
  • 水やご飯が悪くなりやすく、それを食べたうさぎが調子を崩すという間接的な被害

うさぎは多湿に弱い動物です。その理由は、湿度の高さが原因で引き起こされる病気がいくつかあるから。上記のように呼吸器系や皮膚系の病気を呼ぶ可能性もありますし、一番危険な熱中症も、室温が26℃でも湿度が極端に高ければなってしまう可能性があります。

それ以外でも漠然と体調が悪かったり、なんとなくご飯の食いつきが悪かったり…人間と同じように、うさぎも気圧や湿度で体調を崩すことがあるので、要注意です。また、高温多湿な環境は、ペレットや牧草だけでなく木製のうさぎアイテムにもカビなどの被害をもたらす可能性がありますので、しっかり湿度対策を行いましょう!

湿度が低い時:うさぎだけでなく人間側も健康対策をしよう

  • 皮膚のかゆみやフケが出ることがある
  • 静電気を起こしやすい
  • 人間の風邪・感染症の原因ウイルスが活性化しやすい

湿度の低さについて、多湿よりはうさぎに直接のダメージを与えるようなことは少ないと思われます。が、湿度が20%台など極端に低い場合はフケが出やすくなる可能性があることと、うさぎに触れた時に静電気を起こしやすくなったりします。静電気がうさぎに健康被害を及ぼすかは分かりませんが、撫でたり抱っこをするたびにバチバチと静電気が飛ぶのは痛いので、やはり40%以上の湿度は保つようにしましょう。また、くれぐれも人間がインフルエンザ等で倒れたりしないよう要注意です!

まとめ

さて、今回はうさぎと湿度の関係について特集してみました。いかがでしたでしょうか? 内容をおさらいすると、

  • うさぎにとって湿度は40~60%が適切
  • 湿度の管理は体感に頼らず、必ず湿度計を用いる
  • 夏は湿度を下げ、冬は上げる対策を行う
  • 湿度を下げたいなら、エアコン+除湿機+サーキュレーターが結局一番効率的
  • 湿度対策を放置すると、うさぎの健康に被害の出る可能性もある

以上のようになります。どうしても季節対策というと室温・気温ばかり目がいきがちですが、実は湿度も動物の健康に密接なかかわりを持っています(うさぎだけでなく、もちろん人間も含めてです)。この機会に、ご自分のお部屋の湿度をチェックし、大切なうさぎがずっと元気を維持できるように環境を見直してみましょう!

なお、文中にも取り上げましたが、暑さ寒さの対策も同時に行うことが重要です。以下の記事を参考に、室温・湿度ともにパーフェクトなお部屋を実現させてあげてくださいね。

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