うさぎのペレット量はどれ位?その子に合った適量の見つけ方を解説!

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うさぎのご飯といえば? うさぎ初心者さんがショップで最初に教わる知識は「うさぎには牧草とペレットをあげてください」だと思います。チモシー牧草は重要なので食べ放題にして…と教えてもらうことが多いのですが、

ペレットの量はどうやって教えてもらいましたか?

管理人も経験があるのですが、なぜかペレット量は「かるくひと握り」とか「スプーン3杯くらい」とか、やや大雑把な感じで指導されたりもします。きっとショップでは使っているスプーンもいつも同じだから正しいのだと思いますが…それはティースプーンなのか大さじくらいなのか? ひと握りって、手の大きさは…? 人によって感覚が違うので、初心者のうちは特に混乱しますよね。

でもご安心ください。ペレットの量には、きちんと目安がありますよ。大人うさぎなら、体重の1.5%が目安量。ただし、少し難しいのは『目安=あなたのうさぎにとって最適な量』ではないということです。こう書くだけで几帳面な初心者さんだと不安になってしまうかもしれませんが、出来るだけ詳しく、わかりやすく解説しているので、ぜひ最後まで読んでみてください!

目次

大人うさぎのペレット量は体重×1.5%が目安!仔うさぎ、高齢うさぎの場合は?

うさぎとペレット_id1623

まずはうさぎに与えるペレット量の目安をご紹介します。ただ、先に結論を言ってしまうと

『計算した目安量だけ与えていれば良いわけではありません』

いきなり元も子もないことを書いてしまいましたが、うさぎのペレットは種類によって栄養価や原材料も違う上、うさぎ達自身もそれぞれ居住環境や運動量が違うので、一律の目安量で適正体重や体力を維持出来る訳ではないのです。この目安は、あくまで『最初にそのペレットをうさぎに与える時』のための標準と考えて、そこからその子その子に合わせた最適な量を探っていくのがおすすめです。

また、ペレットの目安量は年齢によっても考え方が変わってきます。今回の記事では基本的に大人うさぎを前提に書いていますが、子うさぎ・高齢うさぎについてもこの章で解説していますので、参考にしてください。なお、ペレットの量を量る際は0.1gなどの細かい単位まで量れる以下のようなスケールがあると便利ですよ。

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大人うさぎの場合【生後1年~】

健康な大人うさぎの場合、一日に必要なペレットの目安量は

うさぎの体重(g)×1.5%
例)うさぎの体重が1.4kgの場合 1400 g × 0.015 = 21 g

と言われています。簡易的な計算フォームを作ったので、ご自分のうさぎのペレット目安量を計算してみてくださいね!ただし、上述したとおりペレットの種類やうさぎの個性によっても最適な量は変わることを念頭においてください。詳しくは次章で解説しています。

仔うさぎの場合【離乳後~生後4か月くらい】&【生後4か月~生後1年くらい】

仔うさぎの場合、成長の速度が著しい時期と、半年以上かけて体を成熟させていく時期とでペレット量が変わります。

離乳後(生後1か月程)~生後4か月くらい

この時期はうさぎの体がしっかり形作られる急成長期です。そのため、基本的にペレットは成長期用を選び、たっぷり食べさせてあげてください。計算式で量を決めるというよりは、一日のうち朝夕2回に分けてペレットを与える際に、

朝(夕方)お皿に入れたペレットが夕方(朝)には空になっているくらいの目安で食べ放題にする

くらいが良いとされています。ただし、離乳直後のうさぎは母乳から得ていた抗菌作用のある脂肪酸が消え、腸内環境が非常に不安定な状況となります。離乳直後のうさぎを迎えた場合は、元のお店でどのペレットをどれくらいの量食べていたかよく聞いて、出来るだけうさぎの腸内環境に急激な変化を起こさないようにしましょう。突然に食事内容をガラッと変えると、それだけで仔うさぎの体調が急変するリスクがあります。

今までうさぎの居た環境(お店など)とすぐに連絡を取れない場合は、まず朝にペレットを10~15g程、数回に分けて与えてみて様子を見てください。仔うさぎの体調に問題が無さそうであれば、同じ量を夕方に与えます。そして、元居た環境と連絡が取れるようになったら出来る限り早く食事内容を確認してくださいね。

離乳前(だいたい生後40日未満)のうさぎを初心者がお迎えすることはほとんどないと思いますが、もしもそのようなうさぎのお世話をすることになった場合は、大体生後3週以降であれば親と同じペレットを与えることが出来ると言われています。不安定な時期なので、必ず獣医か専門家に相談しましょう。

生後4か月~生後1年くらい

うさぎの体の成長は続いていますが、体重の増加を見つつ、少しずつペレットの量を制限していく移行期に入ります。制限をかけ始めるとなったら、食べ放題をやめて

一日に『体重×3~5%(与えているペレットの種類による)』

のペレットをこれまでと同様朝夕2回に分けて与え、徐々にその量を減らしていきましょう。初心者さんの場合、体重記録をつけつつ、獣医や専門家と相談しながら制限をかけていくのが安心です。

高齢うさぎの場合【6、7歳~】

うさぎは6、7歳あたりから高齢期に入ると考えられています。ただ、それまでと変わらない食欲で元気に走り回れるうさぎなら、高齢期に入ったからと言ってすぐにペレット量を変える必要はありません。今までと同様に体重・体力を維持出来ればOKです。

食欲が落ちてしまった高齢うさぎの場合、ペレットの量よりも種類を見直した方がいいかもしれません。より少ない量で沢山の栄養を摂れるタイプのペレットに切り替え、体重維持に努めましょう。逆に、食欲は変わらないけれども運動量が落ちる場合は肥満のリスクがあるので、低カロリータイプのペレットがオススメです。

目安どおりだけじゃダメなの…? 自分の子に合った適量の見つけ方は?

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前章の冒頭でも触れましたが、実はペレットは目安の計算どおりの量をずっと与え続ければいい、というわけではありません。簡単に決められないの?難しい! と感じるかもしれませんが、人間でも同じ年齢・身長・体重で必要な食事量は一人ひとり違いますよね。それと同じで、うさぎもそのうさぎによって最適なペレット量が変わってくるということです。

具体的にはどうやって適量を決める? そのうさぎの適正体重を維持できる量がベスト!

では、最適なペレット量の決め方を説明します。まず、目的は体重と体力の維持なので、

そのうさぎの適正体重・体力が維持できるペレット量 = 最適な量

ということになります。適正体重の知り方ですが、『そのうさぎの体格を見る』のが一番と言われています。

体格上から見たとき触ったとき
良い体格おしりがふっくら丸く、背中には骨が浮いていない背をなでると骨は確認できるがきちんと脂肪がついていて柔らかい手触り
痩せているおしりまで細長いシルエットで、背骨や肋骨が浮きくびれがはっきりしている背に触れただけでゴツゴツと骨を感じて脂肪の手触りが無い
太っている胴体からおしりまでにくびれがなく、背中も肉がついている背をなでても骨を感じず脂肪がつきすぎている

一番上の『良い体格』の時がそのうさぎの適正体重(健康な体力を備えている時の体重)なので、まずはこの時の体重を知っておきましょう。ただし初心者さんだとこの判断も難しいと感じるかもしれないので、心配な場合は病院やショップなどで専門家に相談するのがオススメです!

適正体重が分かったら、あとは体重・体格の記録(毎日/3日ごとなど等間隔で同時刻に量るのがオススメ)をつけ、減り(増え)続けたりしていなければ、『今のペレット量で適正体重を維持できている=その子にとっての最適なペレット量ということになります。なお、体重だけでなく体格もきちんと見続けることが大切です。

注意!適正体重・体格を品種や年齢だけで決めないで!
うさぎの品種ごとにある程度の大きさは決まっていますが、その子によって骨の太さや消費エネルギーなども異なるので、『ネザーランドドワーフなのに1.3kgは太りすぎ!』『ホーランドロップなら1.6~1.8kgじゃないと』などの決めつけはしないでください。あくまでそのうさぎにとっての適正体重、健康に暮らせる体格を見つけることが大事です! 年齢も同様に、〇歳だから体重はこう、という完全な方程式はありません。

なぜ目安だけじゃダメなの? 体重や体格維持の目的とは

うさぎにペレットを食べてもらう一番の目的は、牧草だけでは足りない栄養の補給です。通常大人うさぎであればチモシー牧草を食べ放題にしていると思いますが、チモシーは非常に低カロリーな食べ物。それだけではカロリーが不足しがちになります。

ペレットはビタミンやミネラルなどの各種栄養素と、たんぱく質や脂質などのエネルギー源を含むので、体重の増加にとても大きな影響があるのです。体重は体力の指標でもあるので、いざ病気に罹った時などの為にきちんと維持していく必要があります。ただ、食べ過ぎれば今度は肥満になってしまうので、あくまで適正体重を『維持』することが重要。体重・体力維持に必要なペレット量はうさぎ一匹一匹違うため、ペレットの最適量は目安だけで良いとは言えないのです。

まとめ 焦らずじっくり、あなたのうさぎの適量を見定めていこう

今回はうさぎのペレット量の決め方をご紹介してきました。まずは記事内容のおさらいです。

  • うさぎのペレットの目安量は、大人うさぎなら【体重×1.5%(g)】
  • 子うさぎは成長前期なら食べ放題にして、徐々に制限をかけていく
  • 高齢ウサギは健康状態によってペレットの種類も考える
  • うさぎによって最適なペレット量は違うので、適正体重と体格を維持できるペレット量を知ることが重要

初心者さん向けに書いたつもりでしたが、もしかすると「計算式があるんだから、目安量だけあげればいいじゃん。ちょっと面倒だなあ」と感じられてしまったかもしれません。確かに初めのうちは、一律で量を決められないのが不便と感じることもあると思います。

しかし、我々人間で考えれば、よく体を動かす仕事のガッシリした体格の人と、デスクワークで運動をしない細身体型の人が「同じ体重だから同じ食事量でいいでしょ」と言われていたらヘンだと思いませんか? うさぎも全く同じです。ぜひ、あなたのうさぎの適量を見つけられるだけの気持ちを向けてあげてください。

また、適正体重や最適なペレット量について正確なグラム数を早く知りたい! と几帳面になりすぎる必要もありません。要は、うさぎが健康に暮らしていけるだけのペレット量が分かればそれで良いのです。一か月くらい様子を見て、痩せ続けているとか、太り続けているなどが無ければ大丈夫ですよ!

今回の記事はそのやり方を説明しただけで、普通健康なうさぎであれば少しペレット量が多かったり少なかったりしたところで早々に体調を崩したりはしないので、ぜひ焦らずじっくり取り組んでくださいね。なお、ペレット以外の量も知りたい!という方は以下の記事も読んでみてください!

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