うさぎの牧草入れで散らからない物はコレ!原因を知る事も大切です

うさぎの牧草入れ散らからない

 

突然ですが、

『うさぎが牧草を散らかして困る!』

こんな悩みを抱えたうさぎ初心者さんは多いのではないでしょうか。うさぎって、おだやかなイメージとは裏腹に、信じられないくらい牧草を散らかして食べますよね。実際、管理人もうさぎを飼い始めた頃はこの問題に頭を抱えていました。

特に掃除は大変ですよね。散らばった牧草を片付けても片付けてもキリがありません。落ちた牧草が無駄になっている気もするし、なんとか食べてくれないの?! と、プチノイローゼに陥っている飼い主さんも少なくはないと思います。

今回は、うさぎが牧草を散らかしにくくなるような牧草入れを紹介すると共に、他に出来る工夫や対処法、そもそもなぜうさぎが牧草を散らかすのかという原因についても掘り下げて記事にしてみました。

最後まで読めば、もっとあなたのうさぎの幸せについて考えられるようになると思いますよ!

目次

うさぎの牧草入れを変えて散らかりにくくしよう

まずは、今うさぎが使っている牧草入れ周りの環境や、ケージ・サークルレイアウトを見直してみましょう。どの辺りが特に散らかっているのか? うさぎが牧草をどこから、どのようにこぼしているのか?観察することで問題点がハッキリするかもしれません。

縦置き型の牧草入れで後ろのガードの高さが足りず、うさぎが牧草を引っ張り出すときに脇からこぼれているなら、高さのあるものに替えてみましょう。横置き型の牧草入れを使っていて、牧草を次から次へ掻き出してしまうなら、縦置き+引き出し式のものを検討するのも良いと思います。

縦置き型と横置き型についてですが、縦置き型に入った垂直になっている牧草をかじってちぎるのが好きなうさぎもいれば、地面に落ちている状態に近い横置き型のほうが好きなうさぎもいます。今の牧草入れから牧草を食べづらそうにしているなら、それまでと逆のタイプを選んでみるのも手ですよ。置き方が変わったことで好奇心が芽生え、牧草の食いつきがよくなる場合もあります!

牧草入れを見直す際、同時に牧草入れの置き場所にも注目してみましょう。例えばうさぎがよく動く動線上に牧草入れがあり、邪魔で牧草を散らかしている可能性もあります。また、ケージやサークルの内外問わず、牧草入れの近くにうさぎの興味を引くものが無いかもチェックしてみてください。実は、トイレから牧草を食べるのが好きなうさぎも多いです。レイアウトを変えることが解決の糸口となる場合もありますよ。

散らかりにくい牧草入れ、タイプ別に3つ紹介します

では、具体的にどのような牧草入れが散らかりにくいのか、商品画像を載せつつ紹介していきますね。それまでの牧草入れに物理的に問題があるなら、新しいものに切り替えることで大分改善されるはずです。

ただ、うさぎは変化に敏感な子も多いです。牧草が散らかりにくくなっても、当のうさぎが牧草を食べる量が減っては意味がないどころか健康に影響しますので、牧草入れを変えて食欲が落ちるような場合は余り無理強いしないであげてくださいね。

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牧草とフードの同時入れが出来るボックスタイプです。金網の仕切りで前にはフードやおやつ、アルファルファの葉などを入れ、後ろには高さのあるロングチモシーなどを入れられます。現在出回っている牧草入れの中では、背面のガードが高い方なので後ろにこぼれることが余りありません。牧草が減ってきたら仕切りを外して使えます。

ただ、奥行きがあるぶん体格の小さな仔ウサギには不向きですので要注意。事前にサイズ確認をして、あなたのうさぎに合っているか検討しましょう。

こんな子向き

  • 縦になった牧草を引き抜いて散らかす遊びが好きな子
  • 縦型では食べづらい体高/体格の小さな子

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牧草をストッパーで固定できるタイプの牧草入れです。食べる牧草だけ咥えて引っ張り出せるので、牧草が散らかりにくくなります。また、開口部の面積が広く、牧草が減って下に落ちて来ても食べられるため、牧草の無駄も減らせます。

ただ、一番刈りロングチモシーなどは茎が硬めのため固定しづらく、量も余り入らないため、折って手でほぐしてから入れるなどの工夫が必要です。ヤンチャなうさぎだとストッパーを無理やり持ち上げてしまう場合もあるので、その点は注意が必要でしょう。

こんな子向き

  • 縦になった牧草を引き抜いて散らかす遊びが好きな子
  • 縦型では食べづらい体高/体格の小さな子

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縦置き型の牧草入れに刺さった牧草を引っ張り出す時にボロボロこぼす子なら、横置きに替えることで解決する場合があります。元々野生のうさぎは地面に生えている丁度良い高さの草を食む動物のため、体格によっては上に首を伸ばして食べなければならない縦置き型が適していない子も。この商品は横置き型の中でも囲いがしっかりあるほうなので、散らかり面も安心です。

小さい子でも食べやすい点は◎ですが、反面、中に入ってトイレ化してしまう場合もあるので、トイレから直接食べられるレイアウトにするなど、置き場所を考えましょう。

こんな子向き

  • 縦になった牧草を引き抜いて散らかす遊びが好きな子
  • 縦型では食べづらい体高/体格の小さな子

そもそもなぜ牧草を散らかすの? うさぎにとっては遊びやストレス解消の一面も

牧草を散らかすうさぎ

さて、ここまでは散らかりにくい牧草入れを紹介してきましたが、そもそもなぜうさぎは牧草を散らかすのでしょう? 原因には次のようなケースもあります。牧草入れを替えても解決しないなら、根本的なアプローチが必要になるかもしれません。

また、うさぎが牧草を散らかすことに対して、ある程度人間が寛容になることも必要です猫が爪を研ぐのが当然のように、”そういうもの”と受け取ってしまうほうが気持ちが軽くなるかもしれません。

原因1:遊んでいる

牧草を引っ張り出して遊ぶのが好きなうさぎは、実はかなり多いです。牧草入れから引き抜いて投げるのが楽しい、硬い茎を噛み切って短くするのが楽しい、など色々な遊び方をします。この場合、無理に叱ってしつけるのはオススメしません。

牧草はティッシュのようにかじって危険なものではありませんし、牧草を手で持ってうさぎの鼻先に近づけ、うさぎに投げさせる / 噛み切らせる / 牧草の引っ張りっこをするなど、人間が一緒に遊べる場合もあります。

これをチャンスと思ってうさぎと仲良くなるキッカケにしてみましょう!

原因2:ストレス解消

少し『遊んでいる』と似ていますが、狭いケージの中で一日の大半を過ごすうさぎにとっては、牧草を散らかすことがストレス解消の一面を持つ場合もあります。飼い主さんが構ってくれない! いつもみたいに外に出られない!  などの理由があると、手近なものを散らかしてわざと人間を困らせる利口な子も少なくないのです。

急に牧草を散らかすようになったなら、その前に何かうさぎのライフスタイルにとって変化が無かったか考えてみましょう。

原因3:牧草の好きな部位を選んでいる

ほとんどのうさぎは、牧草の全てを食べるわけではありません。その子によって葉が好きだったり穂が好きだったり、好みが様々です。特に穂や葉が好きな子は、牧草の大部分を占める茎が邪魔なので牧草入れから引き出して、好きな部位を探し出し、そこだけ食べて落としている可能性が高いでしょう。

嫌いな部位だけ集めても食べないので、これは素直に諦めましょう。変にしつけようとすると”牧草を食べない”という、更に困った事態に陥ってしまいます。

原因4:牧草が気に入らない

牧草を散らかすだけならば良いですが、量が減っていなければ要注意です。同じメーカーの牧草を使い続けていても、ロットや季節によってうさぎの好みに合わなくなることがあります。その場合、急に牧草を散らかして放置することもありますので、牧草の種類を変えてみましょう。

牧草を食べないという事はうさぎにとって非常に危険なので、早めの対処が肝心です。また、大量買いした場合や季節・保存状態によっては香りが弱くなっていることもあります。出来るだけ早く新しいものに買い替えるほうがよいでしょう

牧草が散らかることで発生する”悩み”の方にも対処しよう

散らかりにくい牧草入れと、うさぎが牧草を散らかす原因を理解できたところで、最後は”散らかって何が困るのか”も考えてみましょう。前述のとおり、うさぎが牧草を散らかすのには原因があり、長期戦になる場合もあります。人間側の負担を減らす工夫も同時に行うと、ストレスが一気に軽くなりますよ。

掃除の手間がストレスなら

うさぎが牧草を散らかして一番困るのは、恐らく掃除の手間がかかるということでしょう。環境にもよりますが、

  • 底部が引き出せるタイプの掃除のしやすいケージに替える
  • ケージ床に散らばった牧草は、ハンディ掃除機を利用して対処する
  • (サークル / 部屋飼いなら)うさぎが牧草を散らかすエリアにトレーやマットを敷く

などして出来るだけ牧草の掃除をしやすい工夫をします(いずれの場合もうさぎがかじらない / 乗った時にうさぎの足を傷めない素材を選びましょう)

散らかった牧草の無駄を少しでも減らしたいなら

散らかされた牧草は、残念ながら食用としての再利用はお勧めできません。時間の経った牧草は湿気を含み、不衛生の元となるからです。このような牧草は、トイレの底材などに再利用できます。

どうしても食べさせたい場合は、電子レンジで数十秒(焦げないよう少しずつ様子を見ながら)温めてみましょう。 香りが強くなり、食べてくれる場合があります。ただし、温めは一度きりにすることと、その日中に食べなければ諦めて捨てることを念頭に置いて下さい。

まとめ:まずは環境の見直しと工夫、うさぎへの譲歩も忘れないで

いかがでしたでしょうか。今回は、散らかりにくい牧草入れの紹介をメインに、うさぎが牧草を散らかす原因や対処法について説明しました。おさらいになりますが、うさぎが牧草を散らかして困る方は、以下のアプローチを取ってみましょう。

  • まず現在のレイアウトや環境の見直しを行い、各種牧草入れへの変更を検討してみる
  • 縦型なら後ろのガードが高いものや牧草固定式を選び、縦型が合わない子には横型で対応
  • うさぎが牧草を散らかす原因を理解してあげる
  • 牧草が散らかってなぜ困るのかを考え、それに対処して人間側の負担を減らす

最後に、しつけについてです。特に初心者の方は他のことでも手一杯でしょうから、牧草の掃除回数が増えるとなるとそれだけでストレスに感じてしまいますよね。散らかしをやめさせたい! という気持ちは分かりますが、無理にしつけようと叱ったりはしないであげてください。それが原因で牧草を食べなくなるといった事態はもっと恐ろしいです。

うさぎと一緒に過ごすうちに良い関係が生まれて、散らかしが少なくなるケースも実際は少なくありません。うさぎにとっての自由を大切にしてあげられる余裕が人間に生まれると、案外うさぎも人間に歩み寄ってくれるものですよ。

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