うさぎの水飲み器の選び方!経験上のおすすめはお皿タイプです

うさぎの水飲み器の選び方_アイキャッチ

今回は、うさぎの水飲み器についてです。初心者さんは特に選び方がよく分からない方も多いと思うので、いくつかの種類を試してきた管理人の経験談を交えて、おすすめタイプを紹介していきます。

さて、『うさぎに水を与えると死ぬ』なんていうのは過去の迷信。うさぎにとって、水は生きるために欠かせない要素です。飼い主には、うさぎがいつでも新鮮な水をたっぷり飲めるよう、環境を整える義務があります。というのも、人間と違い、うさぎは勝手に台所へ行って蛇口をひねってくれる訳ではありませんからね。基本的にうさぎへの給水は容器を使って行いますが、この容器選びが重要となるのです。

そうは言っても水飲み器選び、これが意外と大変なんですよね…。管理人も、水飲み容器に関しては実に5個も試して今の『お皿スタイル』に落ち着きました。

ということで、今回はうさぎの水飲み器(給水器)の種類や選び方のコツ、そしておすすめするお皿タイプを体験談付で解説したいと思います。自分のうさぎに合ったものを選べば、外出中も『うさぎが水を飲めないのでは』という心配なく、うさぎにいつでもおいしい水を飲んでもらえますよ!

目次

うさぎの水飲み器はお皿かボトルが主流!私のおすすめはお皿タイプ

まずは、どんな水飲み器があるのかご紹介しましょう。うさぎの場合、主にお皿タイプかボトルタイプに分かれます。また、最近はその2つを合体させたハイブリッドタイプも登場していますので、そちらについても少し記述しておきますね。

なお、見出しにもあるとおり、管理人のおすすめはお皿タイプです。しかし、飼育環境や価値観などで他のタイプが適していることもありますので、まずはそれぞれのタイプの特徴をしっかり把握していきましょう。

お皿・ボウルタイプ

文字通り、お皿です。後述のボトルタイプに比べ、うさぎが一度に飲める水の量が多くなります。他の理由は体験談と共に後で詳しく述べますが、おすすめはこのタイプです。 ボトルタイプに比べてお皿タイプを使用している人は少数派ですが、それでもボトルから上手く水を飲めない子などを中心に広く使われているタイプで、うさぎの水容器と言えばこのお皿タイプとボトルタイプが主流といっていいでしょう。

うさぎグッズとして水飲み専用のお皿が売られているというよりも、ペレットやおやつ入れ等のうさぎ用食器を代用する形となります。価格帯は300~800円で、リーズナブルなのもポイント。上の動画のように地面に直接置いて水を入れるものが一般的ですが、中には下記の商品のようにケージにホルダーを設置して、そこに容器をはめ込んで固定できるものもあります。これは水替えがとてもラクでいいですよ。

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給水ボトルタイプ

恐らく、ショップ等で一番よく見かけるのが給水ボトルタイプ。ハムスターやリスにも同じ形のものが使われたりするので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ボトルをケージにくくりつけて固定・設置します。価格帯は700~1,500円位で、1,000円前後で手に入るものがほとんどです。

先端のノズルにボールがついていて、普段は水が零れないようになっており、動物が水を飲みたい時に口や舌でボールをつつくと水が落ちる仕組みです。一般的なペットショップではまずこのタイプを勧められることがほとんどです。少なくとも現在の日本のうさぎ飼育環境では、最も多く採用されているでしょう。

ハイブリッドタイプ

うさぎ水飲み器選び方_1

近年登場した、新しいタイプです。見た目は正に、ボトルタイプとお皿タイプの融合版。市販のペットボトルを専用のホルダーに取り付けると、いつでも適度な量の水が受け皿に溜まる仕組みになっています。画期的な商品ですが、まだ余りシェアは大きくありません。価格は1,500円前後で、3タイプの中では高い方ですが、それ程高価という訳ではないので取っ付きやすいと思います。

それぞれのメリット・デメリットで選ぼう 飼育環境などによっても大きく違う!

容器の種類が分かったところで、次はその選び方です。それぞれの状況に合わせて、メリットとデメリットから消去法で選んでいくのが良いでしょう。例えばボトルタイプはケージに引っ掛けないと使えないデメリットがあるため、ケージを使わず放し飼いをしている場合は不適当です。このように、飼育環境や好み・考え方に合った容器を選んでいけばOKですよ。

ということで、メリットとデメリットを下表にまとめ、その後に解説もつけていますので、是非参考になさってくださいね。

容器の種類メリットデメリット
お皿・ボウル水替えや掃除がカンタン
自然に近い飲み方ができる

壊れることがほぼ無い
床があればどこでも置ける
ひっくり返る危険性がある
ホコリ等が入りやすく、頻繁な水替えが必要

うさぎが手足を突っ込んで濡れる可能性がある
持ち運び中は使えない
給水ボトルうさぎが水に触れる心配がない
中の水が空気に触れないため汚れにくい
キャリーバッグによっては持ち運び可能
シェアNo.1なので色々な製品から選べる
 不良を起こしていても気付きにくい(ボールが固く、飲めていない等)
容器内部の掃除がしづらい商品が多い

ボトルから飲むのが苦手なうさぎもいる
ケージなどの金網が無いと使えない
ハイブリッド中の水が空気に触れないため衛生的
自然な姿勢で飲むことができる
商品によってはカルシウム除去機能を付けられる
ボウル部分にはホコリ等が入りやすい
パーツが多く掃除がしづらい

ケージにしか設置できない
比較的新しい商品なので種類が少ない

お皿・ボウル容器のメリット・デメリット

このタイプ最大の魅力は、掃除や水替えがカンタンなこと! これは日々のメンテナンスをするうえで非常に重要な点です。また、うさぎにとって首を上に向ける必要もなく、自然な飲み方ができるのも好印象です。どこでも設置可能なので、レイアウト変更がラクなのもいいですね。故障を気にする必要もありません。しかしこのお皿タイプ、一般的なお店ではまだ余り推奨・支持されておりません…(後述しますが、私はおすすめします)。

異物が入りやすく、水が空気に触れるので古くなりやすいというデメリットがあるというのがその理由。きちんと温度管理をされた部屋なら、水替えを1日に2回以上行えばいきなり水が悪くなるというのは考えにくいですが、やはりひっくり返したりしてしまう子には不向きです。といっても、ケージに固定して絶対にひっくり返せないようになっているものもあるので、商品次第という側面も大きいでしょう。

給水ボトルのメリット・デメリット

給水ボトルのメリットは、何といってもうさぎが水に触れる心配がないことと、水が汚れにくく新鮮さを保つことができるということ。この2つの理由だけで、シェアNo.1を誇っていると言っても過言ではないでしょう。

ただし、後述の体験談でもお話ししますが、ボトルタイプの致命的なデメリットは、故障や元々そのうさぎがボトルから飲むのが苦手だったりして、うさぎが上手く水を飲めない場合もあるということ。特に故障すると気づきにくいので、長時間うさぎが水を飲めていなかったことに大分経ってから気づく、ということにもなりかねません。

また、上の表中には掃除しづらいものが多いと書きましたが、現在は上蓋が取れる構造になっていて掃除しやすい商品も販売されています。ボトルタイプを採用する場合は、メンテのしやすさも含めて検討しましょう。

ハイブリッドタイプのメリット・デメリット

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※ 管理人はまだ実際に使用したことはありません。が、先のペット系大型イベントで商品紹介されており、実際にこの目で見てスタッフさんにお話を伺ったので、そこからメリットとデメリットを記述していきます。

まず、このハイブリッドタイプの良い所は、衛生的かつうさぎにとって自然な飲み方ができること。ノズルを使わないので、故障も気にしなくてよさそうです。まさにお皿とボトルのいいとこどりですね。商品によってはカルシウム除去カートリッジという機能もつけられます。

ただし、実際に見た限りではパーツが多く少々設置が大変で、掃除がしづらそうな印象を受けました。また、受け皿部分が小さいため、思ったよりも早くヌルつきが発生してしまい、頻繁に手入れしなければならないといった意見も見かけます。

迷っているなら…体験談を元におすすめするのは『お皿・ボウル』タイプ!

うさぎ水飲み器選び方_2

さて、前章ではそれぞれの水飲み容器のメリットとデメリットをご紹介しました。しかし…

「なるほど…でもどっちも一長一短だよね? うちではどっちも選べそうだけど、どうやって決めればいい?」
「お皿がおすすめというけど、どうして?」

こんな声も聞こえてきそうです。先ほどはメリットとデメリットを自分に当てはめて選べばいいと書きましたが、どちらも導入できる環境下では、迷ってしまうかもしれません。初心者さんにとっては、価値観で選ぶというのも少し難しいでしょう。

そこで、管理人が今の容器を選ぶに至った経緯を体験談としてお話しします。どちらが絶対にいい、という答えはありませんが、管理人なりに、何故お皿タイプをおすすめしているかも詳しく説明していきますね。少し長いので、参考程度に軽くお読みください。

最初は給水ボトルを使っていた

私が最初に選んだうさぎの水飲み容器は、給水ボトルでした。うさぎをお迎えしたショップで使われていたものをそのまま購入。それまでのうさぎの生活環境を変えたくなかったからです。しかし、その後ボトルが故障してしまいます。1か月程使用したのですが、徐々に水漏れを起こすようになってしまったのです。きっちりボトルの根元を締めてもノズルの掃除をしても、いつも先端からポタポタと水が垂れてきて、急いでネットで同じ商品を買い替えました。

ですが、その2台目でも不具合が発生…。ノズル先端のボール部分が固く、うさぎが上手く水を飲めなかったのです。運が悪いのか、2台連続で不良品(?)を掴んでしまい、もうボトルタイプはやめよう! という結論に。幸い、管理人の家ではどちらの故障も早期発見できましたが、一人暮らしで日中留守にする方などは、給水ボトルが故障したことに気付きにくいのではと思います。

お皿タイプなら我が家のうさぎはゴクゴク楽に飲める!

給水ボトルを取り外した後は、暫く猫のおやつ皿を代用してケージの床に直置きしていました。お皿タイプは、我が家のうさぎにはピッタリだったようです。水に口をつけてゴクゴクと、本当に音が聞こえるほど美味しそうに飲んでいました。

ただしこの代用皿もうさぎが足を突っ込んでしまうことがあり、やはり新しい容器を探す旅へ。そして出会ったのが、(先の項目でも紹介しましたが)ケージにくくりつけられる下記のような商品です。床からは程々に高さがあるので、うさぎが手足を入れてしまう心配はありませんでした。

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ケージにつけるのはホルダーのみで、実際の水換え時はお皿を持ち運べばいいだけ。これは水換えがとても楽! 色が白なので、水が汚れたらすぐに分かるところもgood。暫くはこれを気に入って使っていました。

その後ケージ飼いから放し飼いになり、再び部屋の床に直接置くタイプへ。実に5つめの水飲み容器です。狭いケージの中では床置きタイプに間違って手足を突っ込んでいたものの、放し飼いではそんなこともなく、ひっくり返しもナシ。現在もずっと5つめの容器(お皿タイプ)を使っています。

水替えは1日に最低2回以上は必要ですが、容器をパッと持って行って水を入れ替え、元の位置に置くだけなので全く手間にはなりません。給水ボトルの頃に感じた「外出中に故障していたらどうしよう」という不安が無くなり、お出かけ中も安心できています。

お皿タイプの最大のオススメポイントは、『飲みやすさ』

体感として思うのは、少なくとも我が家ではお皿タイプの水飲み容器に変えてからのほうが、うさぎがよく水を飲むようになったということです。自然な姿勢で飲めることが大きいのか、給水ボトルを使っていた時よりも沢山水を飲み、牧草も食べるようになりました。これは飼い主としてはとてもありがたいことです。

確かに、給水ボトルは広く普及しており衛生的なので、一般に推奨されている理由は非常によく分かります。そもそも当初は管理人も『絶対に衛生的な給水ボトルのほうが良いはずだ!』という考えだったのです。けれど、水を入れたお皿から楽な姿勢で喉を鳴らして美味しそうに水を飲むうさぎの姿を見てからは、多少水替えの回数が増えてもお皿タイプがいいのかなあ、と思うようになりました。ですので、現在では、どちらかと言われればお皿タイプをオススメしています。お出かけが多く、給水ボトルから飲むのが苦手な子を飼っている場合は尚更です。

給水ボトルの場合は予備を用意した方が良い

とはいえ、給水ボトルを否定してはいません。ショップやブリーダーさんのところに居る頃からボトルに親しんできた子もいるでしょう。両者の長所を秤にかけてみて給水ボトルを採用するという選択肢も十分アリだと思います。しかし、 やはり給水ボトルはそこそこ故障が多いので予備は最低1つ以上用意しておきましょう。ずっとボトルだったのに故障したからと突然お皿タイプに切り替えても、混乱して飲めないうさぎもいるようです。

まとめ

さて、今日はうさぎの水飲み器について、各種容器の説明や、主流の2タイプをメリット・デメリットごとに体験談を交えて徹底比較してみました。まとめると、

  • お皿・ボウルタイプはうさぎが飲みやすく掃除や水替えがカンタンだが、水替えの回数は増える
  • 給水ボトルは水が汚れにくく衛生的、日本ではダントツのシェアを誇るが故障が心配
  • ハイブリッドタイプは、掃除のしづらさに納得できれば機能面は〇
  • 管理人の実体験から、どちらかといえばお皿タイプをオススメ

ということです。基本的には、ご自分のうさぎの性質や飼育環境等から、合うものを決めてもらえばいいと思います。新鮮な水はうさぎの健康維持に関しても大変重要なファクターです。是非、この記事を参考に、ご自分のうさぎにピッタリの水飲み容器を見つけてくださいね。

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