管理人が初めてうさぎを迎えたのは、真冬の1月でした。お店の人に言われて、初めて知ったこと。
「あ、冬だから寒さ対策もしてあげてくださいね」
そう、ペットのうさぎには、実は寒さ対策が必要。うさぎが快適と感じる気温は18~25℃(個体差があります)のため、対策なしで冬場を乗り切るのは、日本のほとんどの地域・住居では少し厳しい具合です。ですが、寒さ対策グッズって季節商品だし、なるべくコストをかけたくないですよね。そこで思い浮かぶのが100均です。
先に言ってしまうと、100均で出来るうさぎの寒さ対策には限界があります。ヒーター等は売っていないため、あくまで保温がメインです。それは仕方ないと割り切りましょう。100均グッズで対策して、それでもうさぎの適温を下回る環境だったり、うさぎが寒がるなら、それ以上の対策が必要です。でも、シーズン前に100均で出来るだけ対策をしておけば、いざ気温の急下降があった時にも慌てなくて済みます。
というわけで今回は、うさぎの寒さ対策について、100均グッズでどこまで出来るのか、実際にお店でも確認して調査してきました。とにかく出来るだけの対策を、まずは100均で行いましょう!
【うさぎの寒さ対策100均チャレンジ】とにかくまずは温度計を導入!
まずは、100均グッズで出来るうさぎのための寒さ対策について紹介します。うさぎがどのような環境で生活しているかにもよるのですが、ここでは一般的な『ケージ飼い』を想定して話を進めますね。ケージの中は移動できるスペースが限られているので、うさぎ自身がより暖かい場所を求めて動くことができません。まず、ケージを置いている場所として、
- 窓の近くではないこと
- すきま風などが吹かないこと
の2点は確認しておいてください。気温の変化が急激になるため、どうしてもこういった場所にしかケージを置けないなら、100均グッズだけで対策できる可能性は低くなります。(出来るだけこういう場所にはケージを置かない方が良いです)
【温度計】でうさぎの生活スペースの『実際の室温』を計る!
100均で手に入る寒さ対策グッズですが、まずは何よりもここからです。うさぎの寒さ対策で何より重要なのは『実際にうさぎが生活しているスペースの室温を把握すること』。うさぎがメインで行動する場所(今回の場合はケージ)の近くには、必ず温度湿度計をつけて実際の室温を把握してください。
これが18℃を下回るようなら、以下で紹介するような何らかの寒さ対策が必要です。(長毛種など寒さに強いタイプのうさぎは意外と平気そうにしていることもあります) 特に子うさぎや闘病中のうさぎは温度変化に著しく弱いので、暖房の設定温度を見るだけでは済まさずに、一日二回以上は温度計で実際の室温をチェックするようにしてくださいね。
【メッシュパネル+スタンド+断熱シート】でケージを囲う
うさぎのケージ付近が適温を下回るなら、ケージを囲って保温してあげましょう。使う100均グッズは次のとおり。
- メッシュパネル(段ボールでも代用可)
- パネルスタンド
- 断熱シート
メッシュパネル3枚をスタンドで立ててケージを左右後ろから囲める囲いを作り、囲いの外側に断熱シートを貼り付けて保温性を高めます。パネルは段ボールでも代用可能ですが、どちらにしてもケージ内のうさぎからかじられないよう、ケージから数センチ離したところに囲いを立てるのがおすすめです。
なお、メッシュパネルのほうが優れている点として、色々ひっかけたり結んだりできるところが挙げられます。ケージ周りは色んなペット用品や小物を置いておける場所があるほうが便利だったりするので…。
【小さな毛布】や【ひざかけ】を囲いにかける・ケージ下に敷く
ケージを囲ってもうさぎが寒がったり、適温を下回ってしまうようなら、さらにその上から暖かい布で覆ったり、ケージの下に敷いてあげたりすると更に保温性が高まります。ただし、空気循環が悪くなるので覆いっぱなしはせずに定期的な洗い替えをしてあげましょう。残念ながら、毛布類は100円では売っておらず300円以上するものが多いようです。
【加湿器】盲点だけど冬場の加湿は結構重要
これも100円ではなく、大体400~500円なのですが…加湿器もあると安心なグッズです。寒さ対策で意外と盲点なのが、温度ではなく『湿度』。うさぎに適した湿度は40~60%ですが、冬は知らないうちに30%台になっていたりもします。温度計には大抵湿度計測機能もついているのでチェックしてあげましょう。
コードでつなぐタイプの加湿器の場合、くれぐれもコードをうさぎにかじられないように対策しましょうね!保護チューブも次の項目のとおり、100均で揃えることができます。
ヒーター併用なら【コード保護チューブ】や【結束バンド】も100均で買っておくと◎
これそのものが寒さ対策になるわけではないですが、ペットヒーターや加湿器など、電気コード・ケーブルが必要なグッズを使用する時に、万が一にもうさぎの口にコードが入らないよう保護チューブを巻いておくと安心です。(詳しくは以下の記事でも解説しています)保護目的だけでなく、コード類をすっきりまとめるための結束バンドなども100円ショップで手に入るのでオススメですよ!
100均では限界がある!こんな時は素直にエアコンや専用グッズに頼ろう
さて、以上のように100均商品で出来るうさぎの寒さ対策について紹介してきましたが、あくまで100均で出来る対策は『保温』メインです。現時点では高機能なペットヒーターや電気あんかなどは100円ショップで販売されていないし、湯たんぽやカイロも効果持続時間が短く何度も替える必要があり、効率的ではありません。以下のような場合は、残念ですが100均で出来る寒さ対策の限界を超えていますので、暖房やヒーターの導入など、より効果の高い対策をしてあげてくださいね。
対策をしてもケージ付近の室温がうさぎの適温を下回る
100均で対策できることをすべて行っても、温度計がうさぎにとっての適温を下回るなら、あるいはうさぎが寒そうにしている(じっとして動かない・食欲がない・うんちが小さい等)なら、どうしても100均以上の寒さ対策が必要になります。小動物用のペットヒーターなどが手軽に導入できるグッズの候補となるでしょう。
子うさぎや高齢うさぎ、闘病中のうさぎである
必ずしも100均以上の対策が必要、という訳ではありませんが、うさぎが子うさぎや闘病中のうさぎである場合は、少し急な室温の低下があっただけで体調を崩す恐れがあります。前述したとおり100均で出来る寒さ対策は保温がメインとなるため、いつでも『加温』が出来る暖房やヒーターが手元にあったほうが安心です。
まとめ
今回は、うさぎの寒さ対策について100均でどこまで出来るか、実際のお店に調査に行きつつ紹介してきました!いかがでしたでしょうか? 少しでも参考になれば幸いです。では、ここで今回の記事内容を振り返ってみましょう。
- 100均でもうさぎの寒さ対策は出来るが、限界はある
- 何よりも大切なのは温度計でうさぎの生活スペースの実際の室温を把握すること
- メッシュパネルや断熱シートでケージを囲い保温、さらに布で覆うと◎
- ケージ周りの電気コードを保護するチューブも100均で買える
- 100均対策をしても適温を下回る・うさぎが温度変化に弱いなら更なる対策が必要
冒頭で100均には限界があると書きましたが、もちろんあくまで一般論です。うさぎにも個体差がありますし、お部屋の構造や地域によっては100均の保温対策だけで室温がそんなに下がらないケースもあるでしょう。その場合は100均グッズだけでも寒さ対策はOKです!
ただ、最初から100均だけで済まそう、という考えは避けたほうが無難です。暖房やヒーターにはコストがかかってしまうという側面はありますが、うさぎは寒すぎると消化器官の動きも悪くなり健康に影響が出る可能性が出てきます。そうなると病院でかかる費用のほうが電気代どころではなくなる場合もありますし、何より、大切な家族であるうさぎに寒い思いをさせたくないですよね。100均グッズも上手に活用しながら必要な対策を行い、皆で寒い冬を乗り越えましょう!
記事中でも取り上げましたが、100均以上の寒さ対策については以下の記事で徹底解説しています!どうぞこちらも、併せてご覧くださいね。