チモシーの保存容器はこうして選べ!100均商品も活用しよう!

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今年も梅雨の時期がやってきました。湿度の高まるこの季節、うさぎ飼いが気になるのはフード系、特にチモシー牧草の保存方法ではないでしょうか。管理人も過去に、大量買いしたチモシーを途中からうさぎが食べなくなって泣く泣く廃棄したことがあります。その際に乾燥牧草について勉強し、保存容器を変えてエアコン等で環境を整えたところ、いつ袋を開けてもきちんと良い香りのするチモシーを維持できるようになりました。

実は、チモシー牧草の保存に必要な条件は3つあります。それは『遮光・密閉・防湿』です。

この3つを同時に叶える保存容器があれば、チモシー保存は格段に楽になります。といっても、高価・高機能なものを購入する必要はありませんよ。少しの工夫をすれば、簡単にコストを落とせます。今回の記事ではチモシー牧草の保存について、おすすめの容器や100均グッズを紹介します。そのほか、エアコンの必要性やチモシーの購入頻度等についても言及していますので、うさぎ初心者さんでチモシー保存なんて初めて! という方はぜひ最後まで目を通してくださいね。

目次

チモシーの保存容器に求められるのは『遮光・密閉・防湿』機能

遮光_密閉_防湿_id1517

まず、チモシーの保存をする時『何から守ればいいのか』について軽く説明しておきます。基本的にうさぎはチモシーを食感や香りで選んでいます。チモシーを補充する時に、やけにうさぎの食いつきが良いと感じたことはありませんか? それはまだ牧草を袋から出したばかりで強い香りが逃げておらず、ぱりぱり食感も損なわれていないから。

つまり、チモシーの保存には「チモシーの香りと食感を維持すること」がとても重要なのです。ですが、チモシーの香りや食感は以下の条件でどんどん弱くなってしまいます。それは、

  • 光にあたる
  • 空気にふれる
  • 湿気を含む

の3つです。そのため、チモシーの保存容器を選ぶ時には『遮光・密閉・防湿』を考慮すると良いのです。いつでも良い香りのするチモシーを与えられていれば、うさぎの食欲も落ちにくくなりますよ。

チモシー保存にはもう一つだけ悩ましい問題があります。それは「虫」です。大体のメーカーさんではきっちりと確認や処理が行われていて、滅多に出現することはないのですが、100%とは言い切れません。ただし、牧草につきやすい虫は乾燥に弱いことが多いため、やはり防湿のしっかり出来る環境で保存するのがオススメ。また、防虫効果のあるハーブオイルなどを保存場所に置いておくのも良いでしょう(あくまで牧草には香りが移らないように)

おすすめの容器や保存方法は? 乾燥剤との併用で湿気対策効果をアップ

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ここからは、チモシー保存に必要な条件を備えた保存容器と保存方法を紹介していきます。保存するチモシーの量は各家庭によって様々だと思いますが、基本的には『遮光・密閉・防湿』が出来ればベスト! ひとつの容器だけでそれを実現するのは難しいですが、食材用乾燥剤(100均に売っています)を使ったり袋を併用すればカンタンに効果をアップすることが出来ます。

また、後述しますが保存時の室温も高すぎると問題なので、暑い時期は出来るだけエアコンを併用しましょう。なお、保存場所は押し入れや収納棚など、光が入りにくく温度変化も少ない場所が適しています。

取り回しやすさ重視:収納ボックスと袋の併用で保存効果を高めよう

保存するチモシーが沢山あるなら、上記のような扱いやすい収納ボックスと袋を併用するのが便利です。チモシー保存に必要な『遮光・密閉・防湿』機能の全てを収納ボックスだけに求めようと思うとそれなりに高価な商品になってしまうのですが、手ごろな値段のボックスであってもビニール袋や乾燥剤と併用すれば密閉・防湿効果は充分に高まります。

保存方法は、大きめのビニール袋にチモシー牧草と食材用の乾燥剤を入れて、ボックスに収納するだけ。袋と併用すれば、牧草粉がボックスの底に直接たまらないので、使い切った後の掃除もとても簡単です。なお、紫外線を通しにくい色は黒なので、透明・白等のボックスを使う場合は袋のほうを黒にすれば光による劣化を減らせるでしょう。

コスパ重視:100均の圧縮袋でも保存可能! 乾燥剤と遮光も忘れないで

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ボックスを使わなくても、衣類や布団用の圧縮袋で保存することが出来ます。毎回空気を抜かなくてはいけないので頻繁に出し入れする場合は不便があるのと、硬い牧草だと破れてしまう可能性が高まりますが、コスパと省スペース性は圧倒的にこちらが上です。乾燥剤も圧縮袋も100均で売られているので、一回のお買い物で必要なものが揃うのもお手軽ポイント。

管理人の経験上、大きな圧縮袋でまとめて保存するよりも衣類用の中サイズで小分けにするほうが扱いやすかったです。(多頭飼い等で沢山の牧草をストックしておく必要があり、且つそれが一気に減る、等の環境であれば布団用等大き目のほうが良いと思います)

短期保存で、室温や湿度管理が出来ていればそもそも容器は不要

最後に元も子もないことを書いてしまうのですが…

そもそも保存容器、必要ですか?

実は室温・湿度の管理がしっかりしている場所(室温18~25℃・湿度40~60%)で、1か月程度の保存であれば買ったままの袋でも問題ないことが多いです。むしろ、ペットフード系の袋は内側(あるいは両側)がアルミ蒸着されているバリアパッケージになっていることが多く、保存に適している造りになっているため、わざわざ別の袋に移さなくても大丈夫。チャック付きの袋でない場合は下のような袋止めクリップを使用すれば密閉性も心配いりません。

見た目にこだわりがなければ、買った袋のまま押し入れや棚保存で問題ありませんよ。ただし、専門ショップオリジナル牧草などの場合は余りバリア性の高くない袋に入っていることもあるので、その場合は素直に遮光性の高い袋に入れて乾燥剤とともに保管しましょう。

夏場は湿度コントロールの為にもエアコンを上手に活用しよう!

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ここまで、チモシーの保存には湿気対策が大切とお伝えしてきましたが、乾燥剤だけでは日本の梅雨を乗り切るには心もとないです。うさぎ飼育には(ほとんどの場合)エアコンが必須となりますが、チモシー保管の為にも除湿機能をしっかり活躍させましょう。最初のほうでも少し触れましたが、牧草の質を保つだけでなく、防虫対策にもなります。

うさぎにとっての適温・湿度は18~25℃・40~60%ですが、その設定のままで牧草に対しても適した保存環境となります。他のフードの劣化も防げますし、ぜひエアコンや除湿機などをフル活用してください。

そもそもチモシーの長期保存はNG!一か月前後で使い切れる分だけ買いましょう

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最後に、一か月を優に超えるようなチモシーの長期保存はやめておいたほうがいいでしょう。どんなに対策をしても完全に劣化を防ぐことはできません。コスパ優先で大量に買ってしまうと長期保存することになりますが、長く時間が経って香りの飛んでしまったチモシーはうさぎにとって「もう美味しくない牧草」になっています。

電子レンジなどで乾燥させれば香りが戻って食べてくれることもありますが、毎回するのは手間ですし、それでも食べてくれない時の廃棄リスクが高すぎます。いつでも新鮮で香りの良い牧草を食べてもらうためにも、お家のうさぎが一か月前後で消費しきれる量を買うようにするのがおすすめです。

まとめ

今回は、チモシー保存容器の紹介と保存方法について説明してきました。最後におさらいとして、まとめを載せておきましょう。

  • チモシー保存のためには『遮光・密閉・防湿』機能のある容器を選び、乾燥剤と併用
  • 取り回し重視ならボックス+袋、コスパ重視なら100均圧縮袋、短期保存なら買ったままの袋でOK!
  • 夏はエアコンで室温や湿度をコントロール
  • チモシーは一か月前後で使い切れる分だけ買うようにして、長期保存は避ける

うさぎにとってチモシー牧草は主食と言える何よりも大切な食材です。それだけに、突然牧草を食べなくなってしまうような事態は絶対に避けたいもの。それに、大好きなうさぎにはいつでも新鮮でおいしいチモシーを食べていてほしいですよね。

今回紹介したような保存容器を上手に活用し、ぜひご自分のうさぎにも毎日食べ応えのあるおいしいチモシーを提供できるようにしてあげてください!

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